Instagramはこちら

  • Other Other: ID=nyonyakato
フォト
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

にほんブログ村

  • rakuten
  • ブログムラ

« 十月花形歌舞伎(新橋演舞場) | トップページ | 舞台出演者 手形レリーフの写真 »

2014年10月11日 (土)

ジュリアス・シーザー(彩の国さいたま芸術劇場20周年記念)

2014/10/10

術後2年の個人的ご褒美happy01heart04 、として入手したチケットで。蜷川演出のジュリアスシーザーを観てきました(チケットはなかなか入手出来ず、結局ヤフオクで落札したもの:昼の部2階、最前列)
P1010609
こちら劇場入り口のポスター
主なキャストの4人は・・・
ジュリアスシーザー=横田栄司
ブルータス=阿部 寛
キャシアス=吉田鋼太郎
アントニー=藤原竜也
・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━
タイトルのシーザー役、横田栄司さんは、
 文学座所属の舞台中心の俳優。
この人を初めて知ったのは、2009年秋のシアターコクーンでの舞台「ユートピアの岸へ」という阿部寛主演の9時間にも及ぶ長時間舞台。(ブレイクする前の長谷川博己を知ったのもこの舞台)
子育て一段落&誕生日、ということで、千秋楽のチケットを取って観に行き、ここから私の中年期以降の「劇場好き」人生が始まりました。長谷川博己は若くてイケメン&演技上手で、すぐ印象に残りましたが、横田栄司さんが記憶に残っている理由は、劇場で座席が隣り合わせになった女性が「横田栄司ファンで、秋田県から来ました」と言っていたから。(前の晩から東京入りし友人宅に泊まってそこから観に来たのだそうで、「見終わった後も電車が無いからビジネスホテルに宿泊して明日帰る」と言っていました。ファンってすごい)。私よりも一回り以上も若く秋田美人さん、落ち着いていて大人しそうな人でした。プログラム見ながら休憩時間に二人でおしゃべりしました。横田さんが載っているプログラムを持っているのは今回のジュリアスシーザーが3冊目ですから(もう一つは昨秋、見切り席で見た「ベニスの商人」)、たった3度で判断するのは誤っているかもしれないけれど、彼は文章も上手いです(素人にも判りやすく感情移入しやすい)。 シーザーは声が貫禄あって特に良かったclub
さて、ジュリアスシーザー、というタイトルであっても、シーザーは割合早くに殺されてしまうので、この舞台の事実上の主役は阿部寛のブルータス。
・‥☆・‥☆・‥☆
sharp
☆阿部寛=ローマ人。これは、映画「テルマエ・ロマエ」がヒットしたことで言わずと知れた、ピッタリ感happy01
sharp
☆吉田鋼太郎=朝ドラ「花子とアン」の加納伝助役が生かされている性質の配役が観ているこちらに心地よく、キャシアスなんだか血の気の多い九州男児なんだか判らなくなるくらい上手かった。阿部ブルータスに劇中で『ごきげんよう』って言われてました(笑)
sharp
☆藤原竜也=敬愛するシーザーのために民衆の心を惹き付けて形勢逆転させ、弔い合戦をする、という難役アントニーを演じる。戦闘シーンは、「るろうに剣心」で身につけた技でバッチリhappy02いちいち決まっていて惚れ惚れするし、目力が強〜い 。想像していたよりも大きくて男っぽい役者さんでした(それも演技?)
とまあ、主演の4人が先ずは演技に長けています。(以下、ネタバレあり)
P1010603
P1010606
さいたま芸術劇場は開館20周年を迎えたそうです。
開演3日目(10/9は休演)ということで、
ロビーは、出演俳優さん宛ての盛り花でいっぱいです。(吹き抜けの2階には、ユリとバラの香りが強く漂っていて、休憩時間と終演で重たい扉が開くたびに、花の香りがフワーっと立ちこめて、思わぬ恩恵に浴しましたtulip
P1010619
アップにするとこんな感じcamera
P1010618
阿部寛さんはCMにもたくさん出ているので、企業(JAL,コカコーラ、積水化学、三菱銀行、テレビ局等)から届いた盛り花が隙間無く並べられていて派手で豪華。(映画「ふしぎな岬の物語」制作委員会からのもありました)
P1010610
こんなに花だらけだと、逆に、「白い花だけ」というのが目を引く。
こちらは、ヘンリー四世で共演した松坂桃李くんから吉田鋼太郎さん宛てです。(吉田鋼太郎さん、若い男性からも好かれてるようです。藤原竜也くんもプログラムに「稽古後に時間があるとき、鋼太郎さんにお願いして個人稽古をつけてもらいました」とあった。)
P1010611
映画監督の是枝裕和氏から阿部寛さん宛て。監督の名前の方が、文字フォントが大きい、という点で、目立ってた(笑)。是枝監督、大好きです。
他にも沢山ありましたが、本題に入れなくなるのでこれで終わり。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*
舞台は、見事な大階段で出来ています。舞台の高さから客席床面までも、その調子で3段ほど付けて見渡す限り、グレーの階段(舞台の上は17段)、という舞台。 
ここに、開演時刻前から、三々五々、ローマの庶民風の衣装をつけた俳優が荷物を置いてはよっこいしょ、みたいな感じで階段の上から下までバラバラに座り日常生活のひとコマのようにしていた・・・と、大音(ブザーだか銅鑼?のような目覚まし音)と共に、そのうちの10数人は庶民服を脱ぎ捨て帽子は投げ、あっという間にローマの執政官たちに変身、その場で一同礼、をします。(拍手喝采)そして二手に別れ客席の間の階段2本の道をズンズン後方へ進み行く、という「さっきまで階段に散らばっていた大勢が一気に観客の間を縫って舞台後方へ去る」カッコイイ始まりで思わす大興奮(蜷川演出は始まり方がカッコイイ)。2階席の手すり越しに見下ろしていた私の真下を、ブルータス(阿部)やキャシアス(吉田)が通り、もう一方の階段をアントニー(藤原)が、肩で風を切って進んで行く様に
「おおッー」と一気に引き込まれました。何だか「ヤラレタ!」っていう気分。
この舞台装置(オール階段)は、劇中に登場する民衆が、劇場の観客に重なるように作られていたのです。なるほど、よく考えられているものです。シーザー亡き後、ブルータス、そしてアントニーが民衆に向かって演説しますが、そのコトバがそのまま客席へと広がるという仕組み。(役者冥利に尽きるかも?)
後半、フィリパイの戦いの時には、巨大な赤い月が背景として出てきますが、これが先日の「皆既月食」そっくりで、美術担当はそれを計算済みで入れたのかと思ったほど。背景効果で、例の大階段がちゃんと戦場の丘に見えるから不思議。
それとつくづく「衣装」がゴージャスsign03 。後で、担当は誰かと調べたら、小峰リリーさんでした(初期の松田聖子さんなど、最近では劇団新感線など担当)。いわゆるローマ人らしい衣装に、俳優たちが格好良く見えるようにし(裸の胸に派手な胸飾り、下半身には深紅色を履かせる。またそれを着こなせる俳優たちが素晴らしいのでした)
下半身の赤は、歩いたり動くたびにチラっと見えて素敵なだけでなく、シーザー暗殺の際、取り囲んだ全員の白い衣装(ローブ)が鮮血に染まるという場面以降、この赤い衣がものすごく効果的になること、そして15分休憩後、返り血が乾いてガビガビになった白い衣装のまま出て来たのには驚きと共に、物語内での時間経過が上手く合致し、シーザーの血はキャシアスがアントニーの顔や衣服に意図的に塗りたくる、という展開もあって、血なまぐさい、男の戦いが始まることを観客は視覚に訴えられるという仕組み。
そうした面々に宛て書きしたわけではないとは思うけど、ストーリーの後半は、まるで日本の武士たち(戦国時代ではなく江戸末期)を描いているかのようで、追いつめられていくブルータスとキャシアスらを見ていると、壬生義士伝や新撰組の末期を思い出しました。(日本人が演じるからでしょうか?)

ブルータスが主役なら、キャシアス役の吉田鋼太郎はこの物語全体のキーマンで、彼のセリフが重要ポイントでしたが、さすがに舞台役者!!、早口でも良く聞き取れるflair ブルータスとの議論(口論?)場面ではイスを投げ飛ばしたり、大きなテーブルひっくり返したり・・・寺内貫太郎か星一徹状態で、またそのイスやテーブルのひっくり返り具合が実に上手(これも練習するのかなあ?)。上演3日目にして客席の間に入り込んでのアドリブが出来ている(からまれて抱きつかれた女性の観客いいな〜今夜は眠れないだろうなあ)。
「花子とアン」放映中
、NHKスタジオパークという番組に、朝ドラの音楽担当者:梶浦由記さんが出演、劇中の役者さんで好きな人は?と聞かれ「ダントツに吉田鋼太郎さん」と即答していました。舞台でこれだけ安定感のある演技が出来る、ちょい悪ふうの中年男。モテるわけだよなあ、と改めて納得。これからも、テレビや舞台でちょくちょくお目にかかりたいものです。
演出の蜷川氏がプログラムの手記で、「・・・そして藤原竜也。彼は今回、これまでの演技や手法では演じきれない役と表現に直面し、あえいでいる」と述べている通り、見た目とセリフのない戦闘(チャンバラ)シーンは良いのですが、「策略家で弁舌巧みなアントニー」となるには、なんだかセリフに深みが足りない感じでした。
といっても、対するブルータス役の阿部寛がとても上手かったか、というと、う〜ん?それほどでもないような・・・個人的には、TVドラマの「ドラゴン桜の弁護士役」や「HEROの検事役」がちょっとダブって見えそうな感じ。まだ3日めで、セリフをカムところもあったしね。
それにしても、この作品の中心は「男たちの権力闘争」です。
「男性は理論や思想のために生きていて、女性は生活や愛情のために暮らす」
と聞いたことがありますが、男と女は違う生き物なのだなあ、と今回もシェークスピアに教えられました。
P1010620


 

にほんブログ村 主婦日記ブログ 兼業主婦へ
にほんブログ村

« 十月花形歌舞伎(新橋演舞場) | トップページ | 舞台出演者 手形レリーフの写真 »

観劇(歌舞伎以外)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。ジュリアス・シーザーの話題で検索してこちらにたどりつきました。私も乳がん経験者です。温存したため、術後は放射線、抗がん剤、ホルモン注射のフルコース。卒業まで10年でした。私も生きているうちに食べたいものを食べ、見たいものを観、行きたいところへいこう!と決心し、14年たった今も実行してます。幸い復帰できる仕事もあり、一番好きな観劇、落語、を思うまま楽しんでいます。病気のことはのせていませんが、よろしければブログものぞきにきてださい。

術後はちょっとした不調も再発と結び付けて考えてしまったりしましたが、同じ時期に入院・手術したひとたちもみな元気です。勇気と元気で不安を乗り切っていかれますように!

pippiさま

ようこそ、当ブログにたどりついていただき、ありがとうございます。
同じような体験をして、その後の生活が、「自分らしく充実して」いらっしゃる方と
こうしてブログ上とはいえ、交流出来るとは、私もブログを続けてきた甲斐がありました。

pippiさまのブログを少し拝見させていただいて、ますます感動heart04
これから、毎日、じっくり読ませていただきます。(過去の分がたくさんあって楽しみです)

観劇や落語がお好きとは、私と好みや考え方に共通点が見い出せそうで
ワクワクしています。拙いブログですが、どうぞお時間があるときに、のぞきにいらしてくださいませ。
取り急ぎ、お礼まで。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539173/60456199

この記事へのトラックバック一覧です: ジュリアス・シーザー(彩の国さいたま芸術劇場20周年記念):

« 十月花形歌舞伎(新橋演舞場) | トップページ | 舞台出演者 手形レリーフの写真 »