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2014年11月 3日 (月)

小説「楽園のカンヴァス」(原田マハ著)を読む

2014/11/3

読書の秋、というのに、読み終えた本がこの2ヶ月で3冊、という体たらく。
その中で、このジャンル初めて、というのが「楽園のカンヴァス」でした。
簡潔にまとめると
 ・美術史という視点から見た時代小説(といっても近代美術)
 ・絵画の真贋鑑定ミステリー
・普遍的な「愛情」がちりばめられたラブストーリー
ストーリーは、Amazonの本コーナーから引用すると、

内容(「BOOK」データベースより)

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。
であります。
「このミステリーがすごい!」の2013年の堂々6位に入ったという評判の小説。
以前、友人に薦められてこの作者の「本日はお日柄もよろしく」を図書館で借りて読んだ際に、人気がありそう、という理由だけで「リクエスト」していた本が読書週間に順番回ってきました。(ガンバッて読まなきゃsweat01
本を受け取り、先ず、表紙に「絵画」
これが、アンリ・ルソーの「夢」という作品でした。
P1010702
私自身が、絵が下手(文字やイラスト等を真似して書くのは好きですが)なので、絵については、避けてきた、というのが正直なところ。
それでも、ミーハーなので、昨今の「展覧会」ブームに影響されて、○○展、なるものに時々出かけますが、その中でも、未だによく判らないのが「近現代アート」bearing
ピカソなどに影響を与えた、といわれるこのアンリ・ルソーという画家のことも何一つ知らずに読み始めました。本の最終ページに、「この物語は、史実にも基づいたフィクションです」と書いてありましたが、史実がどこまでなのか、全く見当もつかないまま、ミステリー(時代も場所も異なる3つの話しが巧妙にリンクする展開)にグイグイ引き込まれ、半分近くまで読んだらもう止まらなくなりました。(連休なので読み終わるまで眠らず過ごす・・・ささやかな幸せheart01

アンリ・ルソーという画家は、絵の具の色の使い方(特に緑色)が素晴らしいです。(だからジャングル描くのが得意なのでしょうか?)それにしても、作中には、表紙絵以外の「絵」も数多く登場しますが、絵に対する知識レベルが低いかちゃまたには、文章だけで想像するのは苦しい作業(頭の)でした。
しかし今は、ネットで検索!!という単純明快な解決策があります。
すると、さらに素晴らしいことに、この小説に出てくる絵画が「まとめられて」いたサイトがありました。  このサイトの絵及び解説を見て驚きました。パブロ・ピカソ作「パイプを持つ少年」(1905年)は、オークションで、1億416万8千ドル(約118
億円)で落札されたのだそうです。
にわかに実感が湧かない、数字の感覚が麻痺しそうな金額dollar
芸術家の世界、というのも(芸能界同様!?)、収入格差が極端過ぎて一般庶民には理解不能であります。ネタバレになりますが、この小説に登場するコンラート・バイラーという伝説のコレクターは、巨万の財産を持った老人ですが、若かりしときは、極貧だったようです。

そして、実際に、アンリ・ルソーは、存命中は、とても貧しい暮らしだった様子で、それでも自分で自分を励ましながら、いつでも真剣に絵画を描き続け、貧困から来る病によって66歳で没するまで、恵まれない生活環境の中で真の画家として生きたのでした。

が、その作品からは、(これはあくまでも私見ですが)、「貧しさ」や「寂寥感」のような、
惨めな悲しさが感じられません。日本の演歌にある歌詞「ボロは着〜てても心は錦note
を文字通り行く人だったのでしょうか?

ピカソが敬愛していたルソーという画家、というように「枕詞」がつくから、近代美術の愛好家(著者の原田マハさんもきっとそう)からは、非常に高い評価で有名なルソーではありますが、私の目から見れば、やはり、上手いのか下手なのか、よくわかりません。

それでも、小説の中の「ルソーについての話し」を読み終えると、ルソーという画家に親近感が湧いてくるようになるのは、作者の気持ちが、小説内に深く潜んでいるからなのでしょう。多少展開(人間関係)が強引なところもありましたが、ハラハラドキドキは、テレビドラマのつまらない2時間ドラマよりは遥かに面白い、秋の夜長に相応しいミステリーでありました。

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