« 表参道:セレブ・デ・トマト  &  老舗カフェ「ジェルボー」 | トップページ | 塩すだち(塩レモンのすだちバーション) »

2015年7月 2日 (木)

シス・カンパニー公演「草枕」(日本文学シアターVol.2:夏目漱石)

2015/07/01

山路を登りながら、こう考えた・・・・「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。」
P1010227
夏目漱石の草枕、冒頭部分があまりにも有名ですが、これを読んだだけで、草枕という話は、読みたい気分になれないものがありました(愚痴っぽい話しなのかも・・・みたいな予感sign02がしたからか・・・??)
シス・カンパニーが草枕を上演すると知り、シスのホームページで、キャストやストーリーを予習。すると、草枕は、「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」などと並ぶ漱石初期の代表作であるにもかかわらず、なんと、「筋がない!!」と言えるようなお話しだったのでした。少なくとも、物語の輪郭がハッキリしないまま終わるのです。
今回の舞台は、世田谷パブリックシアターの小さい方の劇場「シアタートラム」にて。
作:北村 想 (きたむらそう)
演出:寺十 吾(じつなしさとる)
CAST:
画工・・・段田安則、 卓(つな、と読む)/那美・・・小泉今日子、
大徹・・・春海四方、 久一・・・山田悠介、 
茶屋の老婆&下女&床屋の亭主&中折れ帽の男&案山子(5役)・・・浅野和之
STORY(プログラムより)
卓という女の肖像画を描くための力を得ようと、画工は旅に出た。山路を歩いてたどり着いたのは那古井という山間の温泉場。
茶屋の婆さんによると。宿の女将は何やらいわくつきの美女だという。
画工を迎えたその女主人公の名は那美。彼女のどこか謎めいた美しさとポンポンと物怖じしない振る舞いに、画工は俄然興味をそそられる。宿に逗留するうち、画工は那美の父の案山子や禅僧の大徹、那美の従弟で洋画を描く久一と出会う。
山中に広がるイメージ。
画工はこの旅で、本当の「美」を見つけることができるのだろうか。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○
感想をひと言で表現するなら、「美味しい鍋焼きうどん」を食べたような感じ。
昔からある、よく知ったメニューですが、素材を整え、盛りすぎず、食べ頃を見計らった
「鍋焼きうどん」は食べてて幸せになりそう。(うどんすき鍋、ほど大げさでなく、オカメうどん等よりゴージャス)
movie
プロジェクションマッピングを効果的に使用し、山あいの温泉宿の内外を上手く表現していました。
この話しの中で、唯一ポイントになる「汽車」の存在は、大道具さんが可能な限り(音も)
大きく作った様子で迫力出してました。(漱石の世界観が少し分かった気がする)
shine
ヒロインの小泉今日子さん、彼女の舞台の演技初めて見ました。作者の北村氏がアテ書きした?!と言われる通り、彼女の「得意」な役どころだったようで、勝気なセリフを言うさまは、NHKBSで毎朝再放送を楽しんでいる「あまちゃん」の春子と重なる感じです(笑)
主演の段田安則さんは、名前に使われている文字通り「安心して見ていられる」役者さん。この手の「顔立ち」って、日本人男性には多いのか、どんな役どころも似合いそうで、
インテリな役(大学教授とか医者、弁護士等)、それらの悪徳そうな役(政治家や裏社会の人)、冴えないサラリーマン、疲れた(枯れた?)初老のオヤジ、まで何でもこなす器用な役者さん、だと思います。
でも、今回の舞台では、器用さにパワーが加わった、魅力的な役者がいました。
「浅野和之」さんhappy01
昨年のスーパー歌舞伎で、浅野さんが「老婆の狂言回し役」で出演し、「この人、スゴイsign03」(歌舞伎役者を凌ぐ上手さ!!)と感じていたので、
草枕で「茶屋の老婆」で登場した時、文字通り、胸が高まりました。彼の役どころは、脇役ながら重要で(って5役もこなすのですから)、笑いもとってるし、要所要所のアクセントになって、舞台全体が引き締まる感じです(緊張と緩和の緩和が上手で・・・)
段田さん、浅野さん、両人ともに「夢の遊眠社」育ち・・・ってことは、根っからの舞台人なんですね。
lovely
中年世代の役者さん、遅咲きで人気がある、吉田鋼太郎、小日向文世、浅野さん、段田さん、いいお顔しています。男の魅力って中年世代以降は、生き様が反映するんですよね。カッコイイ。

P1010228

にほんブログ村 主婦日記ブログ 兼業主婦へ
にほんブログ村

« 表参道:セレブ・デ・トマト  &  老舗カフェ「ジェルボー」 | トップページ | 塩すだち(塩レモンのすだちバーション) »

観劇(歌舞伎以外)」カテゴリの記事

コメント

美味しい鍋焼きうどん!
まさにそんな味わいでしたね~noodle
先日の歴史秘話ヒストリアで、夏目漱石が取り上げられていました。国費留学など、いろいろ難しい状況に置かれたりしたせいもあるでしょうが、かなり神経質で変わった人物だったようですね。cloud作品は抽象的な味わいでしたが、役者の確かな演技を堪能することができて満足でした。こういう機会に作品を読み直すのもいいですね。

pippiさん、お久しぶりです。
コメントのお言葉「役者さんの演技を堪能」、その通りでした。心から拍手しちゃいました。カーテンコールのキョンキョンが、恥ずかしがり屋の女の子の表情っぽくて可愛いなあ、と感じました。(年は可愛くとりたいものです、とは心がけているけどすぐ忘れてる自分)
pippiさんの、ブログのシネマ歌舞伎、エリザベート、海街・・・いずれも今月予定のものばかりで、好みの傾向が似ていて嬉しいです。(真似っこしているみたいですが、友人誘って映画館や劇場に行く企画しているのは私であります)。
8月には、もとの黙阿弥、行く予定です!!今、電車のつり革広告(キリン淡麗)に、愛之助丈が大きく出ていますよね〜。
蒸し暑い車内で、彼を見上げながら、「ああ、私も帰宅したらアレ飲もう〜。8月見に行くからね〜」と頭の中に思い描き不快指数を下げています。

真似っこなんて、とんでもないですよcat好みが一緒なんて本当にうれしいことです。エリザベートもいらっしゃるんですね。帝劇は空調が強くなってかなり寒いので、羽織るものをお持ちになるか、早目の時間に貸出ブランケットを確保することをおすすめします。開演20分前にはすでにありませんでしたから。
かちゃまたさんのご感想を心待ちにしています。happy01

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539173/61823487

この記事へのトラックバック一覧です: シス・カンパニー公演「草枕」(日本文学シアターVol.2:夏目漱石):

« 表参道:セレブ・デ・トマト  &  老舗カフェ「ジェルボー」 | トップページ | 塩すだち(塩レモンのすだちバーション) »