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2016年3月17日 (木)

劇団新感線 2016春興行「乱鶯」

2016/03/16
P1020046
午前中は、乳がんの3年半検診(検査)で病院へ行き、午後は「お楽しみ」の劇団⭐️新感線、春興行で本格時代劇と銘打った新橋演舞場の舞台でした。

いのうえ歌舞伎《黒》BLACK 「乱鶯」(みだれうぐいす)
作:倉持 裕
演出:いのうえ ひでのり

出演者: 古田新太、稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、橋本じゅん、高田聖子、
     粟根まこと、山本亨、大谷亮介、右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、
     村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、磯野慎吾、吉田メタル、
     中谷さとみ、保坂エマ、村木仁。川原正嗣 他

あらすじ:(パンフレットに記載された「あらすじ」は、なんと4ページにも渡る大容量で、しかも「詳細に書かれていますので、観劇前にお読みくださる場合はご注意ください」とありましたsweat01 (驚)、それはちょっとね〜、というわけでHPより引用)


鶯の十三郎<古田新太>は盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎<大谷亮介>の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門<山本亨>と、居酒屋鶴田屋を営む勘助<粟根まこと>お加代<稲森いずみ>夫婦だった。

それから七年。
勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉<橋本じゅん>という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助<大東駿介>。

勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸<高田聖子>や女中のおりつ<清水くるみ>が働く大店の呉服屋・丹下屋にみづから潜入することを思いつく……。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
(以下ネタバレあり)

古田新太さん主演のいのうえ歌舞伎、は初めてなのでワクワクup
殺陣の迫力は、幕が開く冒頭から満載。
2幕構成でしたが、1幕目は70分、2幕目は115分と長丁場。
P10200451幕目は、後半に展開するストーリーの下準備のような内容。
でも、最初から大音量のロックミュージック、舞台いっぱい大人数の殺陣シーンから入る為、引き込まれます。回り舞台を駆使して(全幕通して本当によく回ってました…古田新太さんが「遊園地のようにたくさん回ってますよ、と宣伝していた)いのうえ歌舞伎、一気に江戸の世界へ…あらすじ等知らない人には「これって何?」という思いもあることでしょう(私は既にプログラム読んでました)。つかみはバッチリかもhappy01
この1幕であっけなくあの世に行ってしまった、居酒屋主人:勘助(粟根まこと)はその後はずうっと幽霊となって登場。(こんな幽霊さんなら会ってみたい〜根アカです。)
この舞台のキャッチコピーに
「命をかけた恩返し、と、夫が見守る恋のゆくえ」とありましたが、この「夫」とはゆうれいさん、の粟根まこと…申し分ない適役です。滑舌よく落語家のようだった(笑)粟根まことさんが幽霊さんを演じている、というそれだけでも、もう、笑えるのですが、その上、古田新太さんとだけやり取り(会話)出来ると言う設定でますます可笑しい(きっとアドリブもあったんだろうな〜)
wobbly
勘助(粟根)は、しきりに十三郎(古田)を焚きつけて。加代(稲盛)と一緒にさせようとする。そんな思考の持ち主であるのは、かなり進んだ考え方(またはテキトーな考え方)だと思うのですが、この勘助、最後の最後の場面にも登場。
(最後の場面)
舞台セットは、居酒屋「鶴田屋」打ち上げ花火の轟音。
店の常連客、加代、小橋の父などがいるが、次々と祭りの花火を見に店を出て行き
、十三郎だけが「昔馴染みがやってくるので…」と残る。一人残った十三郎は、収納の中から箱を引き出し、切れ味の良さげな「刀」を取り上げる。顔つきが、戦闘モードになって、着物を端折り、酒を口に含み、刀に向かってしぶきを吐く。
そこへ「ゆうれいさんの勘助」登場。ひとこと「好きにしろ」と言って去る。
しばらくすると、スイカ(お土産風)をぶら下げ、黒部が一人でやってくる(舞台暗転)→幕。

と言うような感じ。勘助は、見た目は笑える幽霊ですが、妻の事、十三郎の事、心から気にかけてます(本人曰く、あの世、は結構暇だらけ、だそうでwink

個人的に印象深かった勘助(粟根まこと)の事から記しましたが、本題に戻って、
主演の鶯の十三郎&板前の源三郎(古田新太)。パンフレットを読むと、古田さん自身は、この役をかなり醒めた目で見ているようです。キーワードは「十三郎の奢り」
(せっかく穏やかに暮らしていたんだから、恩人の息子に手柄を立てさせようなんて余計なことを考えなければ良かったのに、浅はかと言うか頭が悪いというか。動機は恩返しですが、十三郎の根底には泥棒稼業には詳しいという奢りがあると思います。砂吉(橋本じゅん)よりも自分の方が大盗賊なのだから、首尾よくやれるに決まっている、と)

そして、他の役者さんのことでは、小橋勝之助(大東駿介)の役を、
時代劇は若造がやるとチンピラになりがちだけど、駿介はちゃんとバカなお侍さんに見える。
と褒めてました。
この熱意が空回りする御先手組組頭、という役目で「火縄の砂吉」という盗賊を追っている設定ですが、彼のアホがつくほどに真っ直ぐな誠実さを、演出のいのうえ氏は大東駿介くんに
「松岡修造で!(演じてね)」と言われたそうです(笑)

いのうえ歌舞伎『BLACK』は、何が「黒」なんだろうと思っていたら、なんと、砂吉一味に、勝之助含む呉服屋の人々が惨殺されてしまうという結末でした。
娯楽作品、と銘打って興行しているとしたら「結構ブラック」です。
死ぬ、なら十三郎(死にぎわに加代に抱きかかえられて)みたいなイメージを持っていたので、かなり意外でした。幕切れの場面・・・どういう決着なんだろう、と想像してみましたが、仮に黒部を殺しても、十三郎は罪人となって救われない人生だから、やはり「黒」(古田新太さんに、おバカと言われてしまうわけですが、これは演じる古田さん以外の人は口に出来ないコトバです)・・・。


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コメント

[松岡修造で!」に、大東くん、みごとに答えてましたねhappy01
私は、おりつちゃんが何か秘密を抱えてるんじゃないかと踏んでいましたが、大外れでしたsad

pippiさま、コメント嬉しいです!大東くんて、いい役者さんですね。この舞台の作者:倉持裕氏ですが、今秋、シアターコクーンで新作コメディ「家族の基礎〜大道寺家の人々」(主演松重豊・鈴木京香)。そして来年2月には世田谷PTのシアタートラムでこれもまた新作公演が上演予定らしくて、売れっ子なのですね〜。
脚本家といえば、昨年12月の、才原〜の作者:福田雄一氏がwowowオリジナルミュージカルコメディを4月からスタートさせることを昨日知りました。(福田雄一xStarS「トライベッカ」…浦井くんがボケ、井上くんがツッコミ、山崎くんは見守る人?)。
折悪く、なんと今月wowowを退会したばかり(来週、cat猫きます)のかちゃまたsweat01wobbly。また、5月からの入会を検討中です(笑)

かちゃまたさんのブログタイトルに(猫も)が加わっていたので、おや?と思ったらhappy01heart04そりゃあ楽しみですね!猫ちゃんのお写真やご様子など、楽しみにします。

福田雄一ワールド、面白すぎです!土曜深夜(日曜早朝?)のニーチェ先生もめちゃくちゃ面白いので、録画して楽しんでいます。浦井君、ひっぱりだこですねheart04

9話 3月26日(土) 深夜4時00分~
10話 3月26日(土) 深夜4時30分~

pippiさま
貴重な情報、感謝です!  早速、録画しよっ。
先ほど、pippiさんのブログにコメント入れましたが、文面(てにをは)がヘンです。
スミマセン。要するに、石丸幹二さんの歌声のみならず、衣装とダンスが凄かった。
(私は、たまたま一度だけテレビで見ましたが、えええ〜こういう人だっけ?という感想)
という事をお伝えしたかったのでした。

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