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2016年11月19日 (土)

映画「永い言い訳」

2016/11/14
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西川美和監督作品は、「ゆれる」(2006年: オダギリジョー・香川照之・真木よう子 他)で多くの映画賞を受賞し、日本アカデミー賞では、主演男優賞(オダギリジョー)助演男優賞(香川照之)と二人同時にに受賞した良作でした。ものすごく印象深い作品だったので、今回の「永い言い訳」も、モッくん(本木雅弘)主演、と聞き、予告編を見ただけで必ず見に行こう、と心に決めてた作品。

原作・監督・脚本: 西川美和
出演:本木雅弘・深津絵里・竹原ピストル・堀内敬子・藤田健心・白鳥玉季・池松壮亮・黒木華・山田真歩・戸次重幸 他
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解説とあらすじ(シネマトゥデイより)

解説

『ディア・ドクター』などの西川美和が、直木賞候補となった自らの小説を映画化。『おくりびと』などの本木雅弘を主演に迎え、交通事故で妻が他界したものの悲しみを表せない小説家が、同じ事故で命を落とした妻の親友の遺族と交流を深める様子を映す。共演は、『悪人』などの深津絵里とミュージシャン兼俳優の竹原ピストル。繊細で鋭い心理描写に定評のある西川監督によるストーリー展開に注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。そんなある日、幸夫は夏子の親友で旅行中の事故で共に命を落としたゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

(以下、ネタバレあり)

原作本及び映画のキャッチフレーズは、
「愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない」
「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた」
です。

長年連れ添った妻、夏子を突然のバス事故で失った人気作家の津村啓。悲しさを『演じる』ことしか出来ない。津村は同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。
突然、家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語、ということになります。

自意識過剰で自分の世界に閉じこもっていた孤独な作家が、妻の死をきっかけに外の世界へ連れ出され、自分以外を「愛し始める」・・・というのが正しい解釈だと思うのです。 だって、妻の死にも泣けなかった夫が次第に妻への愛に気づき、慟哭して懺悔して、というのでは、私にはなんだか「はあ〜」としか思えない。

原作者(西川監督)へのインタビューを読むと、この話を書こうとしたきっかけは、「東日本大震災」であり、大きな悲しみの物語が大声で語られている風潮の中、封じ込められた、誰にも言えないような別れ方をした人(も、きっといる、はず)の話を書いてみたくなったのだそうです。
というわけで、「情けない男」の設定として、「浮気をしてその間に妻が事故死」ということのようです。

主人公の幸夫(この主人公の名前が、広島カープで活躍した「衣笠祥雄」から父親が苗字が衣笠だということで、幸雄→幸夫として命名するのだけれど、皮肉なことに「幸せなオット(夫)」と綴るのです面白いね)
彼は、一言でいうと、内面性が「こうであってはダメですね」という性質を凝縮したような男。でも、人間の心(本音)というものには、それも内包されていて、普通は大人になるとそれを上手くコントロールしながら生きていくものです。

けれど、自分の中にそれを発見して、狼狽えたり葛藤したりするのもとても人間らしい、と監督は思ったそうです。 主人公の衣笠幸夫(津村)は、自分の愚かさに情けない気持ちになったり、孤独を感じたり、そういう悲しさを主演の本木雅弘さんは上手に演じています。(終盤に向かって体重も8キロ?ほど減らしたそうで、映像に反映してます。すごいね役者魂)

西川美和さんの得意とする手法なのか、第一長編の「ゆれる」(思えばこの本も夢中で読んだ)と同様に、物語を複数の視点が入れ替わり立ち替わり現れる形で語られている予感がなんとなくした(実際そうでした)ので、大宮陽一の息子の真平くん(藤田健心くん)の中学受験の結果を知りたかったのもあり、原作(文庫本)買って、6日間かかって読み上げました。

映画だと、主人公を中心に展開して話をまとめ上げないと、2時間の上映では、話がとっちらかっちゃうわけで、今回は、仕方のないことでしたが、個人的には、妻&母を失った大宮家の方が、気になる点もあり、原作読んで、妙に納得しています。

この映画、子役も含めた配役も良ければ、音楽もピッタリ。
手嶌葵(てしまあおい)さんが歌う、
イタリアオペラ歌曲、ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ」(Ombra mai fu)
手嶌葵(てしまあおい)さんの歌声は美しくて、この映画にとても似合う。
帰宅後、この歌の歌詞を調べたら、詩は、「木陰への愛」でした。そうでしたか。

配役では、出演時間が短かった事故死してしまう2人(深津絵里さん堀内敬子さん)も、含め、子役は天才的に上手だし、エンドクレジットで「木村多江・マキタスポーツ」と文字が出て、え??見た記憶が無い(上映中は一睡もしてないはず)と??のまま帰宅して調べたら、誘惑してくる電話の主だったり、トラック運転中にラジオから流れる深夜放送のDJ役だったり、という声の出演者だったのでした。ニャルほど。
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残念だったのは、、公開劇場限定の「永い言い訳 DVD付き オリジナルパンフレット」が売り切れで購入不可だったこと。このパンフレットには特典DVD
が付いていて、監督の西川美和さん(私の好きなタイプの美人さん)と主演の本木雅弘さんが出演しているそうです。(帰宅後YouTubeで少しだけ見られましたが)
Img_2232
それで、なんだか心残りになり、kindleでこちらを購入。秋は読書だなあmaple

心に刺さる、ああ人間ってこうだよな〜という思い。実はこれ昔の日本人も抱いていたことだったようで、似た展開の話が「雨月物語」(江戸時代後期)にもあって、『夫が、妻が望むような夫になった時には、妻はもうこの世にいない(浅茅が宿)』というお話があるそうです。
本木雅弘扮する主人公のマネージャー(岸本)を池松壮亮くんが演じていましたが、
彼は、割り切れるタイプであり「育児は免罪符」と言ってのけます。

妻夏子(深津絵里)と一緒に湖に水没したスマホが一瞬息を吹き返し、そこで幸夫は、下書きホルダーにある自分宛のメールを読んでしまう場面。
「・・・するとその、誰にも送られす、受け取られることもなかった淋しい無縁墓地のような場所の中に、たった一つ自分宛のメールを見つけた衣笠祥夫は、それを開いて、のけぞった。  【もう愛してない。ひとかけらも】

夫は糟糠の妻に後ろめたさと苛立ちをいつも抱いている。妻はそんな夫に失望しつつも断ち切ることが出来ない。

この映画、一人でじっくり味わったのは正解でした。
この日は、14日。トーホーシネマズデー(トーホー=14)で結構混んでいました。
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