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2016年12月22日 (木)

三谷幸喜「エノケソ一代記」(世田谷パブリックシアター)

2016/12/17
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作・演出:三谷幸喜
CAST
田所(エノケソ):市川猿之助
希代子(妻): 吉田羊
蟇田(ひきた)一夫:浅野和之
柳沢周一郎/柳沢周次郎/柳沢周三郎/柳沢周四郎/柳沢周一週五郎:山中崇
紅(くれない):水上京香
熊吉:晴海四方
古川ロッパ:三谷幸喜
影のアナウンサー:山寺宏一
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

あらすじ
山ちゃん(山寺宏一)の影アナが、告知するところから物語は始まり、
昭和30年代を舞台として、喜劇王エノケンの偽物で、地方でエノケンを「エノケ「ソ」とビラや旗に記して、観客を騙して上演していた人たちの話(主人公は田所というエノケンの大ファン)。地方では気づくものがいない上、コトが露見しそうになると、田所の妻・希代子(吉田羊)と一座の座付き作家兼顧問弁護士(自称?)の蟇田一夫(菊田一夫の文字り)が、舌先三寸で相手を丸め込み、あるいは開き直った挙げ句の果てにトンズラする、の繰り返しだった。
エノケソ、という偽物の一代記を描きながら、実は本物のエノケン(榎本健一)の晩年の物語を知るという趣向。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

三谷幸喜氏が、24年ぶりに役者として舞台に立ったということで、友人と3人連れで行きましたが、3人とも「楽しみ」マックス upup

がしかし、エノケン(及び古川ロッパ)を、実はよく知らない3人なのでした。
第一幕は、昭和32年。この年、エノケンは最愛の息子を亡くします。
第二幕は、昭和35年。エノケンはこの年に、紫綬褒章を受賞します。
そして第四幕は、右足を壊疽(エソ)で切断することになった昭和37年。
観客席の3人は、皆まだ生まれていない、もしくは生まれていても記憶が無い赤ん坊時代でした(わ、歳がバレるけど)。舞台の開幕前のスクリーン(幕)は昭和初期を彷彿させる赤茶けた絵が描かれていて、それが、なんとなーく懐かしい空気感、という程度です。

そんななので、偽物とはいえ、芸達者な猿之助が地方を巡業しながら合わせ鏡のようにエノケンの人生を映し出している様は、「ふむふむ、そうだったんだ〜」と勉強になりました。
猿之助丈。歌舞伎と踊りは非常に上手いと思う役者さんですが、今回、歌っているのは初めてです。ドキドキしてみていましたが、1曲目は、口パク(くちぱく)だったようで、え、っとガッカリしかけましたが、その後は、妻役の吉田羊さんとデュエットも楽しげで安堵。妻役の吉田羊さん、透明感のある綺麗な歌声で素敵でした〜heart04
甲斐甲斐しく尽くし、夫のアレヤコレヤのトラブルに対しても結局のところ始末をつけてあげる、どこまでも出来た女房役。(着物姿も含めて、羊ちゃん可愛いです。)

私が猿之助さんの舞台を初めて見たのは、実は歌舞伎ではなくて蜷川幸雄演出の「ヴェニスの商人」シャイロック役の猿之助さんでした。これが素晴らしくて、亀治郎時代を見てこれなかったことを非常に残念に感じた次第(それゆえ四代目襲名後の出演作は、舞台でもテレビでも何でも見る気になってます)。今回も、予想通りの安定の演技力。ともすると圧倒的、になりがちなところ、吉田羊・浅野和之そして今回、一人五役(パンフの名前を見るだけでも笑いが…)の山中崇さんの熱演が、猿之助丈に負けてません。24年ぶり、という三谷幸喜さんは、オイシイ役で古川ロッパの偽物(ふるかわくちっぱ)を演じてました。
2年間、大河ドラマ「真田丸」(舞台を見た翌日が最終回の放送日でした)脚本家として「かかりきり」になってみて、恐らく煮詰まってしまったり色々ご苦労あったのでしょう、今までに無い「気分転換」が必要になったのが出演のモチベーションだそうです。(このタイミングで、何か自分の中に新たな風を起こす、起爆剤のようなことがしたかったのだそうです)舞台の三谷さん、楽しげでした。くちっぱ、とはよく考えたものですね。
途中、どんどん狂気がエスカレートしていく中で蟇田(ひきた)役の浅野和之さんの中に「悪魔」が見えたり、素の猿之助さんには「絶対に無い」狂った執着心を見ていると、暗い気持ちになりましたが、夫とその芸を心底信じ愛する妻:希代子に救われたし、終盤は笑いながら泣けてきました(あ、泣きながら笑ったのかも)
ある意味三谷さんらしい脚本でした。
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今回は、良い席に恵まれ、吉田羊ちゃんのメーキャップが濃すぎ?に感じるくらいでした。シャイロックや歌舞伎役者(白塗り)ではない、エノケン風の猿之助さんは、ちょっとした表情や面影が、香川照之さんによく似てる〜。やはり従兄弟だな〜としみじみした3人でした。
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観劇の後は、忘年女子会。下北沢に移動して、3人で乾杯。
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コース料理ではなく本日のオススメ、を一品づつ(ワインも)注文したため、ビジター気分の私はメモもせず、ほとんど名前を忘れました。
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が、ワインのボトル(でオーダー)の入れ物容器は「キャラフ」と呼ぶそうで(デカンタ、じゃないんだね)。一品だけ、初めて食べたもの有り。「ブーダンノワールのテリーヌ」
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ブーダンノワールとは、簡単に言うと「豚の血」で作ったソーセージ、なのだそうです。それがテリーヌ仕立てになったもの。血で作られたからまさにノワール=黒い!。これは、簡単には食べられない一皿で有ります。
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パリにいるような気分を味わえる、雰囲気もバッチリのお店でしたheart04

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