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2017年3月 6日 (月)

NODA・MAP「足跡姫」(東京芸術劇場プレイハウス)

2017/03/04

NODA・MAP第21回公演 「足跡姫」時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)  作・演出 野田秀樹 
Dsc_0476
NODAMAPの主催者で東京芸術劇場の芸術監督である野田秀樹さんは、歌舞伎役者で2014年12月に亡くなった18代目中村勘三郎さんと、親交が深かった

ということで、今回の「足跡姫」は亡き勘三郎さんへのオマージュだという舞台。

中高時代の友人たちは2月の最後の金曜日に、7〜8人で観に行っているこの舞台。
私は、誘われたのにそれには仕事の都合で行けなかったけれど、チケット救済サイトで、今日のチケットを見つけてゲットsign03 キャストもとてもいいので、結構期待してました。
(しかも、この日は、同じ劇場内のシアターイーストで、三谷幸喜氏の最新作「不信」のプレビュー公演初日でもあり、偶然最後の1枚のチケットをネットでゲット〜scissors、ということで、かちゃまたお初の「観劇ダブルヘッダー」となったのでした←「不信」のブログはこの次に…)

出演:宮沢りえ・妻夫木聡・古田新太・佐藤隆太・鈴木杏・池谷のぶえ・中村扇雀・野田秀樹 他
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あらすじ(朝日新聞1/26夕刊記事を元に作成)

主人公(歌舞伎用語で言うと「座長」)、三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)と弟の淋しがり屋サルワカ(妻夫木聡)。彼らの「女歌舞伎一座」の顛末と、幕府転覆を狙う由井正雪(古田新太)のエピソード。
これは、初代勘三郎が「猿若」と名乗っていて、猿若舞を江戸城で披露した、という記録が残っていることと、由井正雪の乱がちょうどその頃に起きていたらしいという史実を元にしている。古田新太演じる由井正雪には屈折があり、実は古田の役は「死体」(屍の解剖に取り組もうとする役=腑分けもの、が野田秀樹) であり、売れない幽霊小説家となっていて、これが生死を繰り返しながら「由井正雪」になっていく。
サルワカは、ゴーストライターでもある幽霊小説家の手を借りて歌舞伎の台本を書き、その芝居の中で「阿国」は足跡姫(芸能の女神)に憑依される。

(以下ネタバレあり)

歌舞伎→傾く(かぶく)という動詞の連用形「かぶき」からきたもので、独特な様式的演劇である歌舞伎の特質をうまく言い表した言葉。
出雲の阿国(おくに)のカブキ踊りをベースに野田さんお得意ジャンルの言葉遊びを散りばめたお芝居。

時代は江戸時代、ですが、出演者の衣装は、和服でもない洋服でもない「阿弖流為」に近い「コラボ系」衣装と髪型。ちょんまげも、モダンな感じで特に妻夫木くんがそのカツラをつけると可愛いらしい(最初見た印象が、堺雅人さんを彷彿させたので、なんだかずっとそんな感じで見てましたが)。

ストリップまがいだった女歌舞伎が、「足跡姫」に憑依された阿国により、モダンな芸術作品を演じるものへと「芸能界でのランク」を一気に上げます。
このストリップまがい、というところを演じる場面がすごかったsign03。宮沢りえさんと鈴木杏ちゃんが、全身肌色タイツ、のような衣装の上に、黒のシフォンのベールをまとう形で登場。踊りながら時々脱ぎかけるその姿が、艶やか〜。目の置き所がナイ!と言いたくなるような場面ですが、本当のストリップじゃなくて「全身タイツ」だし、二人を中心に、舞台の踊り子が皆艶やかでしたが、プロポーションの良さでは、宮沢りえさんが抜群でした。ガン見しちゃったもんね。

今回の舞台は、野田さんの遊民社時代が回帰している色合いを強く感じました。
「売れない幽霊小説家」が由井正雪だった、という証拠?に、「う・れ・ナイ」として「ゆうれい小説家」の「ゆうれい」から「う」と「れ」を「ナイ→なし」にするとそうなるから、みたいなノリが多く見られました。
伊達の十役、をパロディー化して「伊達の十役人」を中村扇雀さんが演じていましたが、扇雀さんは、歌舞伎初舞台から50年目という大御所さんなので、猿之助さんとは違って、面白おかしく演じることがやや下手でした。昨秋の「スーパー歌舞伎ワンピース」や昨冬の「エノケソー代記」で快演&怪演ぶりが素晴らしかった浅野和之さんに演じてもらったら拍手喝采間違いなしと予想。
「足跡姫」は1/18〜3/12 という上演期間で、この中に2月が丸々入ってしまっていますが、2月は歌舞伎座で中村勘九郎の息子たち(当然ながら勘三郎の孫たちです)二人が、初舞台でしたので、歌舞伎役者さんが一番似合う扇雀さんにはそちらにお出ましになってもらいたかったかな〜sign02

野田さんの「言葉遊び」(遊び、というより戯れ、に近い)のセンスは、若い時は結構好きだったのに、今回は、何故かな、途中から「お腹いっぱい」気分になりました。15分の休憩後の後半に特にそれを感じたことで、どことなく疲れたようなシラけたような気分で観ることになるのでした。最後まで、見られたのは、古田新太さんのお陰です。この人の「自由自在さ」が愛すべき「死体(売れない幽霊小説家)」と「由井正雪」を面白くしてくれました。この役は、古田新太以外にできる人、少ないでしょうね。(アドリブ、相当入っていたと思います。死体のくせに自分でカツラ直したり…smile

歌舞伎会の風雲児、と言われた勘三郎さん、私は彼の演技を生で見たことがありません。歌舞伎や落語など若い時から好きな方ではありましたが、子育て中は封印していた。積極的に見だしたのは、闘病後=このブログ記載を始めたころ、からです。
本日の席は、2階B列センター。美しい舞台を真正面から見やすい座席でした(ついでに言うと、右隣が、ムスコ1ぐらいの年齢、すぐ左は空席で、その左隣りは、ムスコ2、ぐらいの子で、なんとなく子供達と一緒に見ている気分になりました笑)
舞台には、太い花道を設け、回舞台、スッポン、黒御簾(くろみす)、と歌舞伎用語のに出てくる仕掛けや舞台上のセットがありました。(でも、野田版歌舞伎とは根本的に違う感じでしたが)。カーテンコール時に、黒御簾から下座(音楽)担当者が現れましたが、長時間ほんとお疲れ様、と言う感じ。
歌舞伎役者・中村勘三郎さんへのオマージュ、というのは、私的には最後の最後のサルワカの独白(長いセリフ)で、ジーンときたところ以外にほとんど感じませんでしたが、勘三郎さんが出ていた歌舞伎「野田版:研辰の討たれ」(シネマ歌舞伎で見た)のクライマックスシーンを彷彿させる場面があって、そこは見ていて目頭が熱くなりました。勘三郎さんが生きていたら、「俺も!(やる)」って、この集団に混じって動き回っただろうな〜

Dsc_0474Dsc_0473ラストシーンではドッと涙が溢れ、花粉症の薬を飲んでいるにもかかわらず、鼻をビービーかみながら、劇場をあとにしました。(次に向けて休憩cafe


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