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2017年4月16日 (日)

ハムレット(東京芸術劇場プレイハウス)

2017/04/13

Dsc_0491

作:ウィリアム・シェークスピア 翻訳:松尾和子 
演出:ジョン・ケアード
音楽・演奏 :藤原道山

出演(14名)

内野聖陽 (ハムレット/ フォーティンブラス ほか)
貫地谷しほり (オフィーリア/オズリック ほか)
北村有起哉 (ホレイショー)
加藤和樹 (レアティーズ/役者たち(ルシアーナス) ほか)
山口馬木也 (ローゼンクランツ/バナード/役者たち/イギリス使節1 ほか)
今 拓哉  (ギルデンスターン/マーセラス/役者たち/イギリス使節2 ほか)
大重わたる (フランシスコー/レナルド/役者たち(序詞役)/牧師 ほか)
村岡哲至 (ヴォルティマンド/役者たち/水夫1 ほか)
内堀律子 (貴婦人/役者たち ほか)
深見由真 (役者たち(劇中の王妃)・水夫2 ほか)
壤 晴彦 (ボローニアス/墓掘りの相棒 ほか)
村井國夫 (墓掘り/役者たち(劇中の王)/コーネリアス/隊長 ほか)
浅野ゆう子 (ガートルード ほか)
國村 隼  (クローディアス/亡霊 ほか) 

上演時間
第一幕 95分
休憩 15分
第二幕 90分

シェークスピアの四大悲劇の一つ、ですが他の3つ「オセロー」「リア王」「マクベス」に比べたら、舞台化するのが一番似合うのがハムレットではないかと思うのです(劇中劇もあるし)。
主演は内野聖陽さん。意外にも、ハムレットの主演は初めて、ということで、(年齢的にやや大人過ぎる?ハムレットでしたが、)知的でありながら苦悩するハムレットを好演。悲劇だけに、主役が重要ですが、安心して観られました。

今回の演出は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターでもあるジョン・ケアード氏。出演俳優たちは少人数ながらもテレビ等でお馴染みの面々なので、とても楽しみでした。

友人と3人連れで行きましたが、今回はプレイハウスのサイドシート、しかも2列目だったので、舞台の振動が伝わってくる臨場感抜群sign01

何も装置が置かれていない四角い舞台を中央に置き。上手側手前(右)に尺八演奏の藤原道山、奥には出演を待つキャストが座って控える場所がある。
四角い舞台は、専門用語で言うと「二重の八百屋舞台」でした。初めて見たeye
舞台前から奥に向かって高くなっている(まるで八百屋さんの野菜の並べ方に似ている。お店の間口から奥の野菜の値段までよく見える仕組み)これに追加して、舞台の下手(左)から上手(右)にも、」緩やかに高くなっていく傾斜をつけている。
出演者の皆さんは全員、特殊なゴム底の歩き易そうな足音の立たない靴を履いていました。これで歩けば滑らない、とはいえ、二重八百屋の上で演じるって大変そうsweat01

終盤には、ハムレットとレアティーズの決闘シーンがあり、2人とも本気モードの迫力に圧倒されました。内野さんは殺陣が上手ですが、それに互角に挑もうと真剣勝負の加藤和樹くん、かっこいいな〜(マイクなしの舞台で、貫地谷しほりちゃんのオフィーリア役の兄妹2人で歌う場面も、ハモる上手さにウットリheart04

衣装や照明も、印象に残るもので、一見、和装に見えるけれど、ガウン風の上着(男たち)や 純白の帯をアシンメトリーに結び、モダンで洋風にも見えるような姿の白いドレス姿だったり(ガートルード)、王妃と並んでも違和感のない純白ドレス(オフィーリア)、と衣装一つで和洋融合です。 演出家によれば、こうした和と洋、日本と異国、過去と現在、などの異なるものを融合させて、この「混沌」をハムレットの話のベースに置いたそうですが、本当に上手。
そもそも、ハムレット自身も「生きるべきか死すべきかそれが問題だ:To be or not to be,that is the question.」と悩むタイプだし、死んだ(殺された)先王ハムレットと実弟のクローディアスは、人間の中にある善悪2面を象徴するような存在にしているし、彼らデンマーク王家のダメダメぶりに比べ、フォーティンブラス率いるノルウェー王国は正反対に立派だし。と「良きもの」と「そうでないもの」がごちゃごちゃしているストーリー及び登場人物であるから、観ていてスっと腑に落ちます。

今回のハムレットで唯一「1役のみ」の 親友ホレイショー役の 北村有起哉さん。
最後は彼の独壇場、でしたが、残念ながら、いまいち声が通らないsweat01 ホレイショー目線のハムレットだったのだから、頑張れーって言いたかった。

声が通らない(滑舌があまり良くない?)役者さんは他にもいて、その中では、抜群にセリフが「通る」「声が良い」「歌も上手い」役者さんが「貫地谷しほり」ちゃんでした。彼女、舞台女優にとても向いていると思います。オフィーリアとオズリックの2役、もしも彼女でなかったら違和感がもっと多くなったと思う。

2役で言えば、國村隼さんの先王とクローディアスは、快演ぶりも冴えてて上手でした。さすがベテラン。 最近テレビでは見かけない気がする、村井國夫さんも、4役以上こなしていて、特に「劇中の王様役」と「墓掘り役」が上手かったgood

内野聖陽さんがフォーティンブラスを演じるのは、途中経過では、変装するし顔も兜で隠すため、あ、いいかも、と思っていましたが、最後…決闘でハムレット、レアティーズ両者死に絶える舞台上で、ハムレットの遺体だけがなくなる→フォーティンブラスになる、のは、ちょっと苦しい感じがしました。だって、あれ、死んでなかったの?って誤解されるよね。

「混沌」をテーマに押し出すような舞台の「音響効果」が藤原道山作曲の尺八音楽でした。生演奏、素晴らしいです。サイドシートだったから彼の姿がモロ見えでした。
和楽器界の貴公子、というニックネームを持ち、東京芸術大学現役合格(現在は教員)様々な分野から引っ張りだこ、の藤原道山さん、容姿と才能、この両方に恵まれて順風満帆そう(その上、四代目猿之助さんとも仲が良く。スーパー歌舞伎セカンドでは初回もワンピースも音楽担当)で、今まで敢えて興味を持たないできましたが(捻くれ者の私)、3時間5分もの間、舞台脇で舞台上の(役者さんの)動きを一つ一つチェックしながら手元が暗い中での尺八ソロ演奏、には圧倒されました。
努力家のイケメン、というのは、女性にとって最強の存在なのかもしれません。

内野聖陽さん、カーテンコールでお茶目ぶりを発揮していましたが、この方のパーソナリティ、本当に好きだなあ〜lovely
青年のイメージが強いハムレット役を演じるにあたって「48歳のオッサンなりのアプローチを見てください」と発言していた内野ハムレット、良いですsign01とってもチャーミングheart04
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サイドシート経験初の2人の友人も大満足だったそうで、本日の舞台は、劇場で堪能出来ました〜幸せfull

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