ミュージカル「レ・ミゼラブル」帝国劇場
2017/05/27
19世紀のフランスを舞台に、交錯する人々の運命。見る者の心を鷲掴みにし、熱く震わせる無償の愛。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」が、今年日本初演から30周年を迎えました。
チケット救済サイト、で以前からお世話になっている「オケピ」の貸切公演。
今回は、テナルディエ役で橋本じゅんさんが出演する、ということで、行きたがっていたムスコその2、の誕生日祝い、という名目で応募し、当選したもの。
主な配役は、
・ジャン・バルジャン=ヤン・ジュンモ
・ジャベール=吉原光夫
・ファンテーヌ=和音美桜
・エポニーヌ=唯月ふうか
・マリウス=海宝直人
・コゼット=生田絵梨花
・アンジョルラス=上山竜治
・デナルティエ=橋本じゅん
・マダムデナルティエ=鈴木ほのか
原作は19世紀、フランスの文豪ビクトル・ユゴーが発表した大河小説。
19年にわたる監獄での生活から仮釈放されたジャン・バルジャンは、寛大な司教と接して改心する。実業家としても成功し、市長に就任したバルジャンは、死の床にあった売春婦(元女工)のファンテーヌから娘のコゼットを引き取り育てるが、警部ジャベールの追っ手が迫る。やがてパリでは社会の変革を目指し、学生たちが革命に立ち上がる。学生の一人マリウスは、コゼットと恋に落ちるが、パリは暴動の渦に巻き込まれる。(岩波文庫4冊分のボリュームを持つ壮大な物語)
今回の主役はヤン・ジュンモ氏。韓国の方が主演するのだからきっといかにもジャン・バルジャンらしい人に違いない、と思っていたらその通り。輝かしい経歴、本格的な歌のプロ、で、歌のセリフには、韓国の方特有の「言いずらそうな日本語(音)」が感じられず、カーテンコールでマイクを持って挨拶するときに初めて、「あ、この人在日(日本で生まれ育つ=日本語ペラペラ)じゃあないんだ!」と気づいた次第。バルジャン、神父の導きによって改心するのですが、そのビフォーアフターが「姿・顔つき・歌い方」違うのが2階席(B列中央)から見てもわかる!(若い頃と晩年の使い分けも上手)
そしてたくましい身体つきは、原作にある人となりを表現するエピソード=馬車の下敷きになった通行人を、身を呈して助け出す、は、まさにピッタリな主役でした。
約10年ほど前に観に行った時は、ジャベールを演じる岡幸二郎さん、がカッコいいの一言で、「ジャベールの苦悩」などにも心揺さぶられた記憶が残ってますが、今回のジャベール(吉原光夫さん)は威圧感のある、殺気を感じるほどの人。カーテンコールで、「自分も劇団持っているので、オケピさんには感謝してます〜」という発言してました。
帰宅後調べたら、なんとファンテーヌ役の和音美桜さんが奥様なのですねー。
38歳とまだお若いのに、ジャン・バルジャンもジャベールもこなせるスーパー役者さん(今回のキャストにも、どちらでもエントリーされてます。すごいです)
お目当のデナルティエ。橋本じゅんさん、ノリ良く演じていました。歌上手いし。
面白発言もチラホラあって、楽しい〜。ムスコは初帝劇、初ミュージカル、初スタンディングオベーション、という「初」のトリプル体験でしたが、喜んでいた様子
30年を記念して、今まで出演した役者さんの顔写真を集めて作った
モザイク画のレミゼラブル!!!何気に凄いです
30年という年月は、本当に長く、開始年に生まれたムスコその1(長男)は、
今年三十路です(当時20代の私も50代、ギョギョギョ
)
全キャストをオーディションで選び、俳優たちがスターへの足がかりを掴む、というのもこの演目の特徴だそうで、子役時代の高橋一生、山本耕史、新妻聖子、山崎育三郎など、ここから飛躍し、今日に至っているようです。

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