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カテゴリー「観劇(歌舞伎以外)」の46件の記事

2017年4月16日 (日)

ハムレット(東京芸術劇場プレイハウス)

2017/04/13

Dsc_0491

作:ウィリアム・シェークスピア 翻訳:松尾和子 
演出:ジョン・ケアード
音楽・演奏 :藤原道山

出演(14名)

内野聖陽 (ハムレット/ フォーティンブラス ほか)
貫地谷しほり (オフィーリア/オズリック ほか)
北村有起哉 (ホレイショー)
加藤和樹 (レアティーズ/役者たち(ルシアーナス) ほか)
山口馬木也 (ローゼンクランツ/バナード/役者たち/イギリス使節1 ほか)
今 拓哉  (ギルデンスターン/マーセラス/役者たち/イギリス使節2 ほか)
大重わたる (フランシスコー/レナルド/役者たち(序詞役)/牧師 ほか)
村岡哲至 (ヴォルティマンド/役者たち/水夫1 ほか)
内堀律子 (貴婦人/役者たち ほか)
深見由真 (役者たち(劇中の王妃)・水夫2 ほか)
壤 晴彦 (ボローニアス/墓掘りの相棒 ほか)
村井國夫 (墓掘り/役者たち(劇中の王)/コーネリアス/隊長 ほか)
浅野ゆう子 (ガートルード ほか)
國村 隼  (クローディアス/亡霊 ほか) 

上演時間
第一幕 95分
休憩 15分
第二幕 90分

シェークスピアの四大悲劇の一つ、ですが他の3つ「オセロー」「リア王」「マクベス」に比べたら、舞台化するのが一番似合うのがハムレットではないかと思うのです(劇中劇もあるし)。
主演は内野聖陽さん。意外にも、ハムレットの主演は初めて、ということで、(年齢的にやや大人過ぎる?ハムレットでしたが、)知的でありながら苦悩するハムレットを好演。悲劇だけに、主役が重要ですが、安心して観られました。

今回の演出は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターでもあるジョン・ケアード氏。出演俳優たちは少人数ながらもテレビ等でお馴染みの面々なので、とても楽しみでした。

友人と3人連れで行きましたが、今回はプレイハウスのサイドシート、しかも2列目だったので、舞台の振動が伝わってくる臨場感抜群sign01

何も装置が置かれていない四角い舞台を中央に置き。上手側手前(右)に尺八演奏の藤原道山、奥には出演を待つキャストが座って控える場所がある。
四角い舞台は、専門用語で言うと「二重の八百屋舞台」でした。初めて見たeye
舞台前から奥に向かって高くなっている(まるで八百屋さんの野菜の並べ方に似ている。お店の間口から奥の野菜の値段までよく見える仕組み)これに追加して、舞台の下手(左)から上手(右)にも、」緩やかに高くなっていく傾斜をつけている。
出演者の皆さんは全員、特殊なゴム底の歩き易そうな足音の立たない靴を履いていました。これで歩けば滑らない、とはいえ、二重八百屋の上で演じるって大変そうsweat01

終盤には、ハムレットとレアティーズの決闘シーンがあり、2人とも本気モードの迫力に圧倒されました。内野さんは殺陣が上手ですが、それに互角に挑もうと真剣勝負の加藤和樹くん、かっこいいな〜(マイクなしの舞台で、貫地谷しほりちゃんのオフィーリア役の兄妹2人で歌う場面も、ハモる上手さにウットリheart04

衣装や照明も、印象に残るもので、一見、和装に見えるけれど、ガウン風の上着(男たち)や 純白の帯をアシンメトリーに結び、モダンで洋風にも見えるような姿の白いドレス姿だったり(ガートルード)、王妃と並んでも違和感のない純白ドレス(オフィーリア)、と衣装一つで和洋融合です。 演出家によれば、こうした和と洋、日本と異国、過去と現在、などの異なるものを融合させて、この「混沌」をハムレットの話のベースに置いたそうですが、本当に上手。
そもそも、ハムレット自身も「生きるべきか死すべきかそれが問題だ:To be or not to be,that is the question.」と悩むタイプだし、死んだ(殺された)先王ハムレットと実弟のクローディアスは、人間の中にある善悪2面を象徴するような存在にしているし、彼らデンマーク王家のダメダメぶりに比べ、フォーティンブラス率いるノルウェー王国は正反対に立派だし。と「良きもの」と「そうでないもの」がごちゃごちゃしているストーリー及び登場人物であるから、観ていてスっと腑に落ちます。

今回のハムレットで唯一「1役のみ」の 親友ホレイショー役の 北村有起哉さん。
最後は彼の独壇場、でしたが、残念ながら、いまいち声が通らないsweat01 ホレイショー目線のハムレットだったのだから、頑張れーって言いたかった。

声が通らない(滑舌があまり良くない?)役者さんは他にもいて、その中では、抜群にセリフが「通る」「声が良い」「歌も上手い」役者さんが「貫地谷しほり」ちゃんでした。彼女、舞台女優にとても向いていると思います。オフィーリアとオズリックの2役、もしも彼女でなかったら違和感がもっと多くなったと思う。

2役で言えば、國村隼さんの先王とクローディアスは、快演ぶりも冴えてて上手でした。さすがベテラン。 最近テレビでは見かけない気がする、村井國夫さんも、4役以上こなしていて、特に「劇中の王様役」と「墓掘り役」が上手かったgood

内野聖陽さんがフォーティンブラスを演じるのは、途中経過では、変装するし顔も兜で隠すため、あ、いいかも、と思っていましたが、最後…決闘でハムレット、レアティーズ両者死に絶える舞台上で、ハムレットの遺体だけがなくなる→フォーティンブラスになる、のは、ちょっと苦しい感じがしました。だって、あれ、死んでなかったの?って誤解されるよね。

「混沌」をテーマに押し出すような舞台の「音響効果」が藤原道山作曲の尺八音楽でした。生演奏、素晴らしいです。サイドシートだったから彼の姿がモロ見えでした。
和楽器界の貴公子、というニックネームを持ち、東京芸術大学現役合格(現在は教員)様々な分野から引っ張りだこ、の藤原道山さん、容姿と才能、この両方に恵まれて順風満帆そう(その上、四代目猿之助さんとも仲が良く。スーパー歌舞伎セカンドでは初回もワンピースも音楽担当)で、今まで敢えて興味を持たないできましたが(捻くれ者の私)、3時間5分もの間、舞台脇で舞台上の(役者さんの)動きを一つ一つチェックしながら手元が暗い中での尺八ソロ演奏、には圧倒されました。
努力家のイケメン、というのは、女性にとって最強の存在なのかもしれません。

内野聖陽さん、カーテンコールでお茶目ぶりを発揮していましたが、この方のパーソナリティ、本当に好きだなあ〜lovely
青年のイメージが強いハムレット役を演じるにあたって「48歳のオッサンなりのアプローチを見てください」と発言していた内野ハムレット、良いですsign01とってもチャーミングheart04
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サイドシート経験初の2人の友人も大満足だったそうで、本日の舞台は、劇場で堪能出来ました〜幸せfull

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2017年3月 7日 (火)

プレビュー公演「不信」(パルコプロダクション)

2017/03/04

夕方6時からは、シアターイーストにて、三谷幸喜氏の最新作「不信」(英語タイトルは、Neighbors でした)を観る。
Dsc_0475
作・演出 三谷幸喜
出演: 段田安則 優香 栗原英雄  戸田恵子

チラシにあるキャッチコピーは「人間は、 笑えるほどに、愚か」
「普通の日常に起こった小さな出来事。それは小さな嘘から始まった…」

とあり、この舞台は、ジャンルで言うと、
「コメディ」か「サスペンス」か「不条理劇」
に該当するらしく、一気にまとめて「不条理サスペンスコメディ」??だそうです。

(あらすじ) とある町のマンション(庭付きメゾネット型?)。戸田恵子&栗原英雄夫妻の住む家の隣に、優香と段田安則夫妻が引っ越ししてくる。両家ともに子どもがおらず、戸田&栗原夫妻は、「オサムシ」と言う名前の小型室内犬を買っている。
ある日、隣町のスーパーで優香が、「陳列棚から商品を万引きしている」戸田(隣人の奥様)を見てしまい、それを夫(段田)に伝えるところから、話が展開速度を上げていく。
嘘…。きっと誰もが人生の中でついてしまうもの。
今回の三谷幸喜が描く新作は「嘘」からはじまるサスペンス。

ひとつの小さな嘘が、さらなる嘘を引き起こす。
坂道を転がるように暴走を始めてしまう嘘。
その結末は、誰も予想できない。

狂言、虚言が巻き起こす悲喜劇。
人はなぜ、嘘をついてしまうのか。自分のため?ひとのため?それとも…。

これはコメディかサスペンスか、不条理劇か、不条理サスペンスコメディか?三谷幸喜の最新作!以前から、ウソや内緒ごとからとんでもない展開に発展していくシチュエーションコメディ、は三谷幸喜氏の真骨頂だが、今回は「悲喜劇」となっているところが特徴

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
筋書きパンフレットを購入しなかったため、登場人物の名前が思い出せませんsweat01
飼っていた老犬の名前は「オサムシ」(劇中で老衰で死んでしまいますが、とても獣臭い、という設定)

今回は、マンション(長屋風?)の2軒の家庭が舞台だったのを、上手に生かした舞台設定。劇場中央に舞台を設け、両端がそれぞれの家のリビングボード。窓はパントマイムの要領で開け閉めしていました。そして、場面展開に大変便利に使っていた舞台上の小道具、が「椅子」6脚(といっても脚なし椅子でしたので6個、という表現の方が似合う黒い「千歳飴をカットしたような」椅子)でした。

開演前から、舞台のセットは丸見えで、その椅子6個は、舞台の中央に集合していましたが、会場が暗転して、役者さん(段田安則さん)が出てくる前に、遠隔操作でそれぞれ動いているのでした。この椅子6個、自由自在に劇の間、かなり頻繁に移動します。ザザーっという音、がサスペンスな感じを盛り上げてもいました。
この椅子6個が遠隔操作で動き回り、椅子でありながらテーブルになったり、家具のようなポジションになったり、長椅子風に扱われたり、とまるで落語の扇子と手拭いのような働きが、とても印象に残りました。リモコンの電波がどのくらいの距離まで大丈夫なのか判りませんが、小劇場ならではの面白さかもしれません。

肝心のストーリー展開は、三谷幸喜さんの「ラジヲの時間」を思い出させるような、次から次へと(犬まで巻き込んで)展開があり、最後は、ゾゾゾっとする終わり方でした。他人の詮索が引き金になってしまった「墓穴」。文明が進んでも、人間って本質的にこんな生き方しちゃうんだなあ、と「愚かさ」を噛みしめました。

三谷幸喜さんは、演じる役者さんに脚本を「宛て書き」するので有名ですが、今回、栗原英雄さんだけ知らないなあ、と思ったら、なあんだ、この方、昨年の大河ドラマ『真田丸』で、真田昌幸(草刈正雄)の弟役(主人公 幸村の叔父)の方でした。(あの、テキパキと仕事の出来るかっこいい叔父さんです)ちょっと強面系?ですが、私自身は草刈正雄さんよりタイプだなあ。劇団四季出身のようで、色々こなせる役者さんだと思われます。

優香さん、実生活で新婚さんだからか、ビューティフルheart04heart04
彼女の初舞台(2014: 酒と涙とジキルとハイド)を、見に行ったことがありますが、
あれから約3年。もう安心してみていられる舞台女優さんです。彼女の舞台へのコメント(ネット)では、ベテランの方々との共演でとても緊張しています、とありましたが、プレビュー公演でも、セリフバッチリでした。隣人役の戸田恵子さんとの会話が、ちょっと嫁と姑っぽくはありましたが。

戸田恵子さんは、アラ還のお年頃なのに、リンとしていてカッコいい!!
怖い役柄でもあったので、笑わない顔、無理に笑った顔(全て演技)は、どれも怖かった。(こんな人が隣人だたら、怖くて顔を合わせられない。目とかみられないですsweat01

この4人の役者さんの中では、一番年上(主役)の段田安則さん。
この舞台があるシアターイーストは地下1階だけど、2階のプレイハウスで上演中の(私が先ほどまで観ていた)「足跡姫」作・演出・出演もしている野田秀樹さんが率いていた「夢の遊民社」の看板俳優さんだったけなあ〜(楽屋とかでお顔合わせたりしているのかなぁ)などと薄ぼんやり考えていました。いずれにしても、60歳を超えた二人がともに活躍している、というのは良いことですね。

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2017年3月 6日 (月)

NODA・MAP「足跡姫」(東京芸術劇場プレイハウス)

2017/03/04

NODA・MAP第21回公演 「足跡姫」時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)  作・演出 野田秀樹 
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NODAMAPの主催者で東京芸術劇場の芸術監督である野田秀樹さんは、歌舞伎役者で2014年12月に亡くなった18代目中村勘三郎さんと、親交が深かった

ということで、今回の「足跡姫」は亡き勘三郎さんへのオマージュだという舞台。

中高時代の友人たちは2月の最後の金曜日に、7〜8人で観に行っているこの舞台。
私は、誘われたのにそれには仕事の都合で行けなかったけれど、チケット救済サイトで、今日のチケットを見つけてゲットsign03 キャストもとてもいいので、結構期待してました。
(しかも、この日は、同じ劇場内のシアターイーストで、三谷幸喜氏の最新作「不信」のプレビュー公演初日でもあり、偶然最後の1枚のチケットをネットでゲット〜scissors、ということで、かちゃまたお初の「観劇ダブルヘッダー」となったのでした←「不信」のブログはこの次に…)

出演:宮沢りえ・妻夫木聡・古田新太・佐藤隆太・鈴木杏・池谷のぶえ・中村扇雀・野田秀樹 他
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あらすじ(朝日新聞1/26夕刊記事を元に作成)

主人公(歌舞伎用語で言うと「座長」)、三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)と弟の淋しがり屋サルワカ(妻夫木聡)。彼らの「女歌舞伎一座」の顛末と、幕府転覆を狙う由井正雪(古田新太)のエピソード。
これは、初代勘三郎が「猿若」と名乗っていて、猿若舞を江戸城で披露した、という記録が残っていることと、由井正雪の乱がちょうどその頃に起きていたらしいという史実を元にしている。古田新太演じる由井正雪には屈折があり、実は古田の役は「死体」(屍の解剖に取り組もうとする役=腑分けもの、が野田秀樹) であり、売れない幽霊小説家となっていて、これが生死を繰り返しながら「由井正雪」になっていく。
サルワカは、ゴーストライターでもある幽霊小説家の手を借りて歌舞伎の台本を書き、その芝居の中で「阿国」は足跡姫(芸能の女神)に憑依される。

(以下ネタバレあり)

歌舞伎→傾く(かぶく)という動詞の連用形「かぶき」からきたもので、独特な様式的演劇である歌舞伎の特質をうまく言い表した言葉。
出雲の阿国(おくに)のカブキ踊りをベースに野田さんお得意ジャンルの言葉遊びを散りばめたお芝居。

時代は江戸時代、ですが、出演者の衣装は、和服でもない洋服でもない「阿弖流為」に近い「コラボ系」衣装と髪型。ちょんまげも、モダンな感じで特に妻夫木くんがそのカツラをつけると可愛いらしい(最初見た印象が、堺雅人さんを彷彿させたので、なんだかずっとそんな感じで見てましたが)。

ストリップまがいだった女歌舞伎が、「足跡姫」に憑依された阿国により、モダンな芸術作品を演じるものへと「芸能界でのランク」を一気に上げます。
このストリップまがい、というところを演じる場面がすごかったsign03。宮沢りえさんと鈴木杏ちゃんが、全身肌色タイツ、のような衣装の上に、黒のシフォンのベールをまとう形で登場。踊りながら時々脱ぎかけるその姿が、艶やか〜。目の置き所がナイ!と言いたくなるような場面ですが、本当のストリップじゃなくて「全身タイツ」だし、二人を中心に、舞台の踊り子が皆艶やかでしたが、プロポーションの良さでは、宮沢りえさんが抜群でした。ガン見しちゃったもんね。

今回の舞台は、野田さんの遊民社時代が回帰している色合いを強く感じました。
「売れない幽霊小説家」が由井正雪だった、という証拠?に、「う・れ・ナイ」として「ゆうれい小説家」の「ゆうれい」から「う」と「れ」を「ナイ→なし」にするとそうなるから、みたいなノリが多く見られました。
伊達の十役、をパロディー化して「伊達の十役人」を中村扇雀さんが演じていましたが、扇雀さんは、歌舞伎初舞台から50年目という大御所さんなので、猿之助さんとは違って、面白おかしく演じることがやや下手でした。昨秋の「スーパー歌舞伎ワンピース」や昨冬の「エノケソー代記」で快演&怪演ぶりが素晴らしかった浅野和之さんに演じてもらったら拍手喝采間違いなしと予想。
「足跡姫」は1/18〜3/12 という上演期間で、この中に2月が丸々入ってしまっていますが、2月は歌舞伎座で中村勘九郎の息子たち(当然ながら勘三郎の孫たちです)二人が、初舞台でしたので、歌舞伎役者さんが一番似合う扇雀さんにはそちらにお出ましになってもらいたかったかな〜sign02

野田さんの「言葉遊び」(遊び、というより戯れ、に近い)のセンスは、若い時は結構好きだったのに、今回は、何故かな、途中から「お腹いっぱい」気分になりました。15分の休憩後の後半に特にそれを感じたことで、どことなく疲れたようなシラけたような気分で観ることになるのでした。最後まで、見られたのは、古田新太さんのお陰です。この人の「自由自在さ」が愛すべき「死体(売れない幽霊小説家)」と「由井正雪」を面白くしてくれました。この役は、古田新太以外にできる人、少ないでしょうね。(アドリブ、相当入っていたと思います。死体のくせに自分でカツラ直したり…smile

歌舞伎会の風雲児、と言われた勘三郎さん、私は彼の演技を生で見たことがありません。歌舞伎や落語など若い時から好きな方ではありましたが、子育て中は封印していた。積極的に見だしたのは、闘病後=このブログ記載を始めたころ、からです。
本日の席は、2階B列センター。美しい舞台を真正面から見やすい座席でした(ついでに言うと、右隣が、ムスコ1ぐらいの年齢、すぐ左は空席で、その左隣りは、ムスコ2、ぐらいの子で、なんとなく子供達と一緒に見ている気分になりました笑)
舞台には、太い花道を設け、回舞台、スッポン、黒御簾(くろみす)、と歌舞伎用語のに出てくる仕掛けや舞台上のセットがありました。(でも、野田版歌舞伎とは根本的に違う感じでしたが)。カーテンコール時に、黒御簾から下座(音楽)担当者が現れましたが、長時間ほんとお疲れ様、と言う感じ。
歌舞伎役者・中村勘三郎さんへのオマージュ、というのは、私的には最後の最後のサルワカの独白(長いセリフ)で、ジーンときたところ以外にほとんど感じませんでしたが、勘三郎さんが出ていた歌舞伎「野田版:研辰の討たれ」(シネマ歌舞伎で見た)のクライマックスシーンを彷彿させる場面があって、そこは見ていて目頭が熱くなりました。勘三郎さんが生きていたら、「俺も!(やる)」って、この集団に混じって動き回っただろうな〜

Dsc_0474Dsc_0473ラストシーンではドッと涙が溢れ、花粉症の薬を飲んでいるにもかかわらず、鼻をビービーかみながら、劇場をあとにしました。(次に向けて休憩cafe


2017年2月12日 (日)

ケラリーノ・サンドロヴィッチ「陥没」(シアターコクーン)

 2016/02/09
P1020812作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:井上芳雄・小池栄子・瀬戸康史・松岡茉優・山西惇・犬山イヌコ・山内圭哉・近藤公園・趣里・緒川たまき・山崎一・高橋恵子・生瀬勝久
(声の出演)峯村リエ・三宅弘城

あらすじ
(チラシコメントより)

昭和4年=世界大恐慌の年を描いた「東京月光魔曲」(2009)、昭和20年=敗戦の年を描いた「黴菌」(2010)に続く「昭和三部作」完結編の舞台として選んだのは、東京オリンピックを2年後に控えた昭和37年の新宿のはずれ。
建設されたはよいが、オープンにこぎつけられそうにない、あるレクリエーション施設。高度成長期で日本中が浮かれる中、どういうわけか時代の溝にはまってしまった1組の婚約中のカップルと2人を取り巻く人々を描く群像劇になるでしょう。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
というチラシ情報でしたが、ざっくり言うと、
主人公(瞳:小池栄子)の父親が不慮の事故で亡くなって2年。
天国在住の父は、あの世で健在。神様に将棋で勝ったご褒美に、希望を叶えてもらうと言うことで、神様同伴で現世に戻ってくる。是晴(井上芳雄)と幸せに暮らしているかと思いきや、二人は離婚し、さらに瞳は大門(生瀬勝久)という毛嫌いしていた年増の男と結婚し、何かと苦労が絶えない。
予想外の惨状に、耐えきれない父は、天国に戻ろうとせず、「七つ道具」などを使って元の鞘に戻そうとする。同伴でやって来た「この地域(渋谷)を管轄する神様」が父親捜索の為に人間の身体に乗り移ったりするために、ドタバタはグレードアップして…。というお話。

。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

職場の先輩たちと3人で新年会、は「観劇」して「夕ご飯」
ケラ作品が初めて、という2人(といっても私も実は3回目)に、好き嫌いが分かれるだろうなあ、などと思いつつ、プレオーダーが当たりました。 
ケラさんの作品(東日本大震災以前)は、一般的に、
・ナンセンス ・都会的な笑い ・意地悪 ・シュール ・クール ・シニカル
そして、ダークあるいはブラック です。
誘ったチケット担当者として、今回の舞台は気になるsweat02(タイトルからして「陥没」ですsweat01)が、4日の初日以降、ネットでの感想ツイートなどに「笑った」が多く見られ、え?そうなんだ??と思いながらの観劇。
 この日は午前中、急用が発生し、車の運転1時間、車を車庫にしまって15分で家を出る、というようなバタバタぶりの劇場入りでしたので、こりゃ〜寝ちゃいそう、と隣の座席に「私寝ちゃうかも」と宣言していたのでした。
 が、幕が開くと、これが、確かに笑えるお芝居で、お得意のプロジェクションマッピングも、どーんと派手(メンデルスゾーンの結婚行進曲が大音量で流れる中ですから)。休憩15分を入れて、3時間半という長い舞台にもかかわらず、眠くもならず笑いながら(最後はちょっとほろっとしながら)見終えました。(最後のシーンに流れる曲は「見上げてごらん夜の星を」)

購入したパンフレットを読むと、今回の舞台のコンセプトは、
『チェーホフ』プラス『ファンタジー』ということでしたが、チェーホフの世界にファンタジー要素ってほとんど無いよね〜、と思うところに、バーンと登場したのが、物語の冒頭シーン以外は生きた姿で出てこない父親(山崎一)の幽霊と、その付き添い神様(人じゃ無い)。
この『神様」は男女2人居て、舞台上は、ぼんぼりのような照明が降りてきたり上がっていったりしています(まさに神出鬼没!)この神様役の声の出演が、なかなか秀逸。「誰だろう??」と最後まで思いを巡らしてましたが、出演の13人ではなく、劇団ナイロン100℃の看板女優の峯村リエさんと同じく所属の三宅弘城さん(グループ魂のドラムも担当)
顔を白塗り(といってもバカ殿みたいな真っ白でなく、テキトーに白くした、というムラのある白塗り)にした亡き父との掛け合い漫才みたいなセリフにも大いに笑いました。

ケラさんお得意?の、小さなエピソードやちょっとした会話で、人物の性格描写をする方式(だからいつも上演時間が長めなんだ)は今も健在で、後半ほとんどが、1963年のある日のこと、です。時間の進み方がスロー(チェーホフっぽい)で、そこに昭和の暮らしぶりをどんどん投入し、笑いを誘う会話劇を(幽霊と神様も使って)進めていくので、ありえない〜のは判っていても、登場人物それぞれの気持ちを考えて観てしまうのでした。

今回は、出演者が揃っていて、しかも3人がよく見るテレビドラマ(朝ドラとか)への出演で顔を知っている役者さんが多かったので、実物見られて楽しかったことと、
ケラさんが井上芳雄くんとタッグを組みたかった、というだけあって、今までにない井上くんの演技が見られました。(主役ながら受け身の役とか、突然激昂する、とか)。昭和チックな服装で、スタイルも抜群の小池栄子さんと緒川たまきさん(コメディエンヌっぷりを実際に見たし、観客として視覚的にも楽しかったね〜というのが3人の共通した感想)瀬戸康史くんは、顔の小ささが際立っていたし、一人4役をこなした山内圭哉さんも上手でした。

そんな、劇に満足して、夕食は、女子会新年会に適したお店でコース料理(3時間飲み放題つき)。この日はお天気がみぞれ混じりの寒い日でしたが、充実した一日でした。
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鴨肉                 こちらは桜肉(馬)

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コブサラダ               カツ
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焼き鳥                サーモンとアボガドの和え物
P1020820          桜鍋(キクラゲ大盛りがスゴかった!)
最寄り駅で、折りたたみ傘が突然壊れ、渋谷駅地下のアフタヌーンティで傘購入。
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雪の日デビュー!傘となりました。

2017年2月 5日 (日)

二兎社公演「ザ・空気」

2017/02/02
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二兎社公演41 「ザ・空気」

作&演出 永井愛
出演:  田中哲司、若村麻由美、江口のりこ、大窪人衛、木場勝己
上演時間: 休憩なし1時間45分

あらすじ
大手テレビ局が舞台(社屋内)。ニュースで放映する「報道の自由の特集」の数時間前、局の上層部から差し替えの指示が出る。差し替え箇所は、ドイツ人のジャーナリストがヒトラーやナチスを例えにして、日本の政権を批判した箇所だ。
これを手始めに次から次へと指示が出て現場の「空気」が変わる中、編集長(田中哲司)らが対応に追われる話。

テレビ局の報道現場を舞台にした演劇は、今の情報化社会におけるメディアの問題をてんこ盛りにしていました(昨年の「書く女(樋口一葉)」:黒木華主演とは、これまた全然違う作品)
真実に肉薄する工夫が凝らされていて、アフタートークにゲストとして招かれていた元TBS報道番組担当の金平茂紀氏は、「率直なご感想を…」と司会者に振られ、「え、いきなりそこですか?」「現実と繋がっている部分があまりにも多く、舞台の上の役者さん=テレビ局時代の自分、ということで、重すぎて、今すぐ感想が浮かびません。」と答えるのがやっと、タジタジ、って雰囲気でした。(そこを、劇団主宰の永井愛さんが上手くとりなしてトークを展開させていました、優しい雰囲気の頭がキレる才女だと思います←って永井さんに感心していると話が外れてしまうからここまで )

舞台で展開されたストーリーは、重苦しく、しかもサスペンスタッチ。
この手のお話、好みです。出演の5人の俳優は、それぞれ
編集長(田中)
キャスター(若村)
ディレクター(江口)
アンカー(木場)
編集マン(大窪)
主人公の今森編集長のキャラクターが、ポイントです。
今森は、ちょっと気が弱いところがあって、分かりやすい熱血漢と違い、ちゃんと空気が読める人。それゆえ、周りに流されるという設定。
編集長・ディレクター・キャスターの3人が力を合わせて「特集」を作り上げる。

ヒトラー時代の教訓に学び、時の政権と電波の使用とを切り離しているというドイツ。片や、総務大臣が「対立する意見がある場合にその一方だけを報道した場合には電波停止に値する」と平然と発言する日本。(恣意的な判断を下しかねない政府=総務大臣、が放送の許認可権を持っているのは、先進国では日本だけ)

舞台のテレビ局の中では、上記のような事実を取材し、報道の自由や表現の自由について、それをまず第一に守るべきメディアの姿勢について特集し、放送しようとしただけ…。なのだが、政権によるメディア規制や、それを先取りしてしまうメディア側の「自主規制」、政権批判を行うメディアを「攻撃する会(団体)」による執拗な嫌がらせ、小学生を装って特集内容を否定する電話をかけてくる謎の人物等々、展開はますます息苦しいし、空気は重い(でもこれが現実かもと思う)

サスペンスタッチのストーリーは、その2年後を描いて終わるのだが、ネタバレしてしまうと、編集長とディレクターは会社を辞め、アンカーと編集マン(技術担当) は居残ります。「中立であれ」などと言っていたくせに、今や政府の御用キャスターと陰口叩かれるようになっているし、編集マンは、思想が保守的になっている。

これが、今のマスメディアの実態に近いものなのだろうか?
きっとそうなのかもしれない…。

それが、終演直後のアフタートークで金平さんの、表情や言葉で、証明されてしまったかのような展開でした。(やっぱりそうなんだ…)

アフタートークを聞いていて思ったこと。
日本という国は、このまま、この流れで行ったら、憲法を改正し、報道の自由は規制をかけられ…、もうそうなったところでこの国は「民主主義国家」と言えないんじゃないのかな。
 これが、劇団主宰の永井愛さんが、報道現場の取材をして描いた脚本&舞台だとしたら、彼女の目は、かなり正確だと確信しているので、「予見された未来図」となってしまうのでしょうか。   怖い…。 なんとかしなきゃ、って思うのに、政治音痴な私には、考えがまとめられませんsweat01sweat01
Img_2843
とりあえず、もう1度、考えるための頭を整理するために、金平茂紀さんの著書を図書館で借りてみた。
Img_2815

今年初節分の五郎丸には、鬼になってもらいました〜。
節分用のコスプレが無かったので、ライオンの被り物にトイレットペーパー芯で
ツノを作って貼り付けたアレンジsweat01
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思ったほど嫌がりませんでした。寒い季節だからsign02

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2016年12月22日 (木)

三谷幸喜「エノケソ一代記」(世田谷パブリックシアター)

2016/12/17
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作・演出:三谷幸喜
CAST
田所(エノケソ):市川猿之助
希代子(妻): 吉田羊
蟇田(ひきた)一夫:浅野和之
柳沢周一郎/柳沢周次郎/柳沢周三郎/柳沢周四郎/柳沢周一週五郎:山中崇
紅(くれない):水上京香
熊吉:晴海四方
古川ロッパ:三谷幸喜
影のアナウンサー:山寺宏一
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

あらすじ
山ちゃん(山寺宏一)の影アナが、告知するところから物語は始まり、
昭和30年代を舞台として、喜劇王エノケンの偽物で、地方でエノケンを「エノケ「ソ」とビラや旗に記して、観客を騙して上演していた人たちの話(主人公は田所というエノケンの大ファン)。地方では気づくものがいない上、コトが露見しそうになると、田所の妻・希代子(吉田羊)と一座の座付き作家兼顧問弁護士(自称?)の蟇田一夫(菊田一夫の文字り)が、舌先三寸で相手を丸め込み、あるいは開き直った挙げ句の果てにトンズラする、の繰り返しだった。
エノケソ、という偽物の一代記を描きながら、実は本物のエノケン(榎本健一)の晩年の物語を知るという趣向。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

三谷幸喜氏が、24年ぶりに役者として舞台に立ったということで、友人と3人連れで行きましたが、3人とも「楽しみ」マックス upup

がしかし、エノケン(及び古川ロッパ)を、実はよく知らない3人なのでした。
第一幕は、昭和32年。この年、エノケンは最愛の息子を亡くします。
第二幕は、昭和35年。エノケンはこの年に、紫綬褒章を受賞します。
そして第四幕は、右足を壊疽(エソ)で切断することになった昭和37年。
観客席の3人は、皆まだ生まれていない、もしくは生まれていても記憶が無い赤ん坊時代でした(わ、歳がバレるけど)。舞台の開幕前のスクリーン(幕)は昭和初期を彷彿させる赤茶けた絵が描かれていて、それが、なんとなーく懐かしい空気感、という程度です。

そんななので、偽物とはいえ、芸達者な猿之助が地方を巡業しながら合わせ鏡のようにエノケンの人生を映し出している様は、「ふむふむ、そうだったんだ〜」と勉強になりました。
猿之助丈。歌舞伎と踊りは非常に上手いと思う役者さんですが、今回、歌っているのは初めてです。ドキドキしてみていましたが、1曲目は、口パク(くちぱく)だったようで、え、っとガッカリしかけましたが、その後は、妻役の吉田羊さんとデュエットも楽しげで安堵。妻役の吉田羊さん、透明感のある綺麗な歌声で素敵でした〜heart04
甲斐甲斐しく尽くし、夫のアレヤコレヤのトラブルに対しても結局のところ始末をつけてあげる、どこまでも出来た女房役。(着物姿も含めて、羊ちゃん可愛いです。)

私が猿之助さんの舞台を初めて見たのは、実は歌舞伎ではなくて蜷川幸雄演出の「ヴェニスの商人」シャイロック役の猿之助さんでした。これが素晴らしくて、亀治郎時代を見てこれなかったことを非常に残念に感じた次第(それゆえ四代目襲名後の出演作は、舞台でもテレビでも何でも見る気になってます)。今回も、予想通りの安定の演技力。ともすると圧倒的、になりがちなところ、吉田羊・浅野和之そして今回、一人五役(パンフの名前を見るだけでも笑いが…)の山中崇さんの熱演が、猿之助丈に負けてません。24年ぶり、という三谷幸喜さんは、オイシイ役で古川ロッパの偽物(ふるかわくちっぱ)を演じてました。
2年間、大河ドラマ「真田丸」(舞台を見た翌日が最終回の放送日でした)脚本家として「かかりきり」になってみて、恐らく煮詰まってしまったり色々ご苦労あったのでしょう、今までに無い「気分転換」が必要になったのが出演のモチベーションだそうです。(このタイミングで、何か自分の中に新たな風を起こす、起爆剤のようなことがしたかったのだそうです)舞台の三谷さん、楽しげでした。くちっぱ、とはよく考えたものですね。
途中、どんどん狂気がエスカレートしていく中で蟇田(ひきた)役の浅野和之さんの中に「悪魔」が見えたり、素の猿之助さんには「絶対に無い」狂った執着心を見ていると、暗い気持ちになりましたが、夫とその芸を心底信じ愛する妻:希代子に救われたし、終盤は笑いながら泣けてきました(あ、泣きながら笑ったのかも)
ある意味三谷さんらしい脚本でした。
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今回は、良い席に恵まれ、吉田羊ちゃんのメーキャップが濃すぎ?に感じるくらいでした。シャイロックや歌舞伎役者(白塗り)ではない、エノケン風の猿之助さんは、ちょっとした表情や面影が、香川照之さんによく似てる〜。やはり従兄弟だな〜としみじみした3人でした。
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観劇の後は、忘年女子会。下北沢に移動して、3人で乾杯。
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コース料理ではなく本日のオススメ、を一品づつ(ワインも)注文したため、ビジター気分の私はメモもせず、ほとんど名前を忘れました。
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が、ワインのボトル(でオーダー)の入れ物容器は「キャラフ」と呼ぶそうで(デカンタ、じゃないんだね)。一品だけ、初めて食べたもの有り。「ブーダンノワールのテリーヌ」
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ブーダンノワールとは、簡単に言うと「豚の血」で作ったソーセージ、なのだそうです。それがテリーヌ仕立てになったもの。血で作られたからまさにノワール=黒い!。これは、簡単には食べられない一皿で有ります。
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パリにいるような気分を味わえる、雰囲気もバッチリのお店でしたheart04

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2016年11月25日 (金)

明治座11月公演「祇園の姉妹」

2016/11/22
祇園の姉妹
原作:溝口健二 演出:丹野郁弓
出演:檀れい・剛力彩芽・山本陽子・葛山信吾・松平健・大河内奈々子・田中綾子・鶴田忍

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○o。+..:*○o。+..:*○o
あらすじ
昭和11年春。不景気で、2.26事件等、落ち着かない情勢の頃。京都で芸妓をして暮らしている、梅吉(檀れい)とおもちゃ(剛力彩芽)の姉妹の話。
義理人情を大切にする古風な姉と、「男に負けへん」と社会の不条理と渡り合おうとする妹。華やかな花街の影で懸命に生きる、対照的な技芸姉妹を描いた物語。
性格が真反対の2人。「旦那」に対する考え方も両極端。そんなところへ、かつては梅吉の旦那であった新兵衛(松平健)が事情があって転がり込むことに…。
新兵衛は、今の時代の言葉でバッサリ言えば、かなりの「ダメンズ」でありました。

さて、姉妹の暮らしはどうなって行くのでしょうか?
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..。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
このような商業演劇の王道を行くような派手目の舞台を観ることは、同じ演劇といっても私には「なんか違う世界」であってほとんど見ることなくきたのでした。
が、今回は、なんと友人(息子の中学時代のママ友)がオーディションを通って役とセリフをもらい、明治座の舞台に一ヶ月立つ、というのでこれは見に行かねば!!と別のママ友(友人)と一緒に観劇です。
出演している友人(前田恵美さん)が確保してくれた指定席だけに良席でした。座席には「座布団」まで置いてあります。
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エア・ウェーブ(真央ちゃんや玉三郎が宣伝している)でした。
原作の溝口氏は映画監督で、80年も前に映画化されたものです。(打算的で自由奔放な妹技芸のおもちゃ役に山田五十鈴)

姉の梅吉役の檀れいさんは、「明治座」初出演。
妹役の剛力彩芽さんは、「舞台初出演」
そして梅吉の馴染みの旦那役の松平健さんは、これまで演じたことのない役柄=ダメンズに初挑戦。(今まで、殿様や王様、硬派の役しかやったことないそうです)

それぞれ「初挑戦」だったりしたため?か、なかなか見ごたえのある良い舞台でした。それほど期待していなかったので、良い意味で裏切られました。(o^-^o)
Img_2281           【お土産(飴好きの親へ)の黒飴】
舞台が終わったら、どうぞ楽屋へ〜と友人から事前にメールをもらっていたので、いそいそ行きました(ワクワクheart01
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バックステージツアーが楽しいのと一緒で、楽屋、というところもなんだか活気があって素敵な空間です。大物俳優さん宛ての大きな盛り花スタンドと、廊下の端から端までびっしり並んだ白い大きな胡蝶蘭の鉢植えに圧倒されましたが。

途中、30分の幕間は、幕の内弁当(明治座弁当)を買ったり、明治座内の食堂でご飯を食べる(事前予約)という選択肢もありましたが、私たちは、コンビニのおにぎりやサンドイッチ等で座席で済ませ、帰り道に「お茶」しました。
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 ブックシェルフカフェ、という素敵なネーミングお店でしたが、見まわす限り、素敵な本棚は、特になし。ブックシェルフって何か他の意味とかあったかなあ、などとぼんやり考えてしまいました。

それにしても、明治座アカデミーで学んだ後、10年近い努力の末、こんな風に立派に舞台に立つ友人には、心から拍手です。パートの仕事も継続中だとか。文字通りのスーパー兼業主婦だよね。ピアノのレベルの進歩がここ数年全くない私とは大違いsweat01
楽屋でも生き生きしていた恵美さん、千秋楽まで元気に乗り切って、達成感を味わって欲しいです。
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夕暮れどきの明治座の前の銀杏並木。綺麗でした。



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2016年10月22日 (土)

舞台「るつぼ」(シアターコクーン)

2016/10/20
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原作:アーサー・ミラー
演出:ジョナサン・マンビィ
出演: 堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平、秋本奈緒美、大鷹明良、
    玉置孝
匡、富岡弘、藤田宗久、石田登星、赤司まり子、清水圭吾
    西山完了、青山達三、立石凉子、小野武彦、岸井ゆきの、皆本麻帆
    富山えり子、川嶋由莉、穴田有里、中根百合香、万里紗、大内唯、
    原梓、Reina

アーサー・ミラーが書いた同タイトルの作品が原作。
メイフラワー号が北米大陸に渡った(いわゆるピルグリムファーザーズ:1620年)時より約70年後の1692年3月。ボストン近郊のセイラムという村で起きた「魔女裁判事件」を題材にしたもの。

あらすじ☆(公式ホームページより)
17世紀、マサチューセッツ州セイラム。ある晩、戒律で禁じられていた魔術的な「踊り」を踊る少女たちが森の中で目撃される。その中の一人は原因不明の昏睡状態に。これは魔法の力か?悪魔の呪いか?セイラムを不穏な噂が駆け巡るが、少女アビゲイル(黒木華)は「ただ踊っていただけ」と主張する。彼女の真の目的は農夫プロクター(堤真一)の妻エリザベス(松雪泰子)を呪い殺す事にあった。雇い人だったアビゲイルと一夜の過ちを犯したプロクターは罪の意識に苛まれ、以後、彼女を拒絶していたのだ。プロクターに執着するアビゲイルは、敬虔なエリザベスを《魔女》として告発。アビゲイルに煽られ、周囲の少女たちも悪魔に取り憑かれたように次々と《魔女》を告発していく。大人たちの欲と思惑もからみ合い、魔女裁判は告発合戦のごとく異様な様相を呈していった。悪魔祓いのためセイラムに呼ばれた牧師ヘイル(溝端淳平)は、自身が信じる正義のありかが揺らぎはじめ…。

.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.
仲良し3人で観に行きました。

観終わった時(途中休憩時も)の共通の感想『役者さん、皆、上手だねー』
キリスト教への理解&知識が足りないせいか、内容(ストーリーと結末)は充分に気持ち悪く、息苦しいものなのだけど、滑舌の良い役者さんが主演の4人と脇役、(つまり全員です、ゆえに、ブログの上記出演欄には敬意を表して全員の名前入れましたhappy01 )それがとても気持ちよい観劇となりました。(溝端淳平くんの上手さにちょっと驚き。この人って舞台向き役者さんかも)
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開演時間になったなあ、と思ったら暗い舞台(と客席)全体に雷の大音響が響き渡って「一気に」始まりました。本物の火を使って、アビゲイル(黒木華)率いる少女たちが呪詛の儀式(ダンス)をする場面。引き込まれました。このように、一気に始まるのって、異国の話の場合、良いと思う。(エリザベートを思い出す)
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このおどろおどろしい場面から登場するアビゲイルと仲間の少女たち。
原作において、最初に魔女として疑義をかけられる黒人奴隷のテュテュバ役には、Reinaを起用して、台詞回しも外国人が日本語を(割と上手に)話している、にし、また、やはり原作に登場する「やや太った少女」」というのも、結構太めの役者さんを起用していました。(パンフレット買わなかったので誰が誰の役だか未だ不明)
そして、アビゲイル役の黒木華。やや暗めの赤い衣装、禁断の恋に火がついて、もう燃えちゃってる、若さゆえの暴走感を秘めた少女役(妖気と狂気がチラチラ見えます)が上手い。今まで、ややハッチャケた役(映画の「舟を編む」やテレビドラマの「まほろ駅前シリーズ」)も見てきましたが、今回も、なかなかのはまり役だと感じました。顔は、あのまま(昭和の顔っていう評判)やや大人しげで、心の中に「嫉妬に駆られた計算高さと恐ろしさ」を秘めている方が、ずっと怖い。一旦、窮地に立たされますが、それを回避出来た時の魔性っぽい目つき、とそこでパワーアップして一段と恐ろしい魔物となっていく様子が圧巻でした。(正体がバレた時の迫真の演技、役者さんってすごいsign03

原作のアーサー・ミラーは、「社会と個人の接点からドラマを構築する」タイプで故に社会の矛盾を風刺する作家だそうです。この「るつぼ」は2001年9.11同時多発テロの後、アメリカ国内の動き(イラク戦争へ向かって進んでいた)を批判して再演されて話題となったそうですが、確かに「無実の罪」や「権威の過ち」について考えさせられました。正しい主張(この場合魔女の存在を否定する)がどこまでも受け入れられない現状、や、地位の高い男たち(劇中の副総督や判事)が、集団ヒステリーの少女たちの言い分をあっさり信頼する、などまあイライラさせられますが、目線を変えると、今の日本の有様にもイライラ(息苦しさを感じたり)すること実はある。これでいいのか日本?(東京に限って言えば、豊洲市場やオリンピックの問題等々)人間の本質は、17世紀のアメリカと今の日本人でも同じ??

作家の松井今朝子さんのブログ(10/7分)にもありましたが、今の時代に意味のある舞台演劇かもしれません。


さて、ここからが私の解らない点。(キリスト教の理解不足?)
堤真一扮する農夫のプロクターは、教会にあまり姿を現さず、姦淫の罪さえ犯し、一度は自らの「生きたい」という欲望のために偽りの告白書に署名をする男です。

たとえ自分が命を犠牲にしても、もうそれは犬死に過ぎない、と判っていたと思うのです。「だったら生き抜いてやる」」と一時は思ったのでしょうか?ヘイル神父(溝端淳平)も「名誉や信仰心よりも命を取れ」などと、調査の段階ではプロクターを敵視していたのにこの発言(神父さん、それ言っていいんですか?)。

一方で、妻のエリザベス(松雪泰子)は、薄いブルーの衣装(アビゲイルと対照的)で囚われの身となって、やつれながらも美しく、夫と面会してこう言います(結構何度も)
「私にあなたを裁くことは出来ない」「あなたの好きなようにして」
これ、手紙等の文面で受け取ったら、文章から愛情を感じてプロクターは、生きる道を選んだかもしれない、と言うのは、彼女の表情や言い方が、なんと言うか「敬虔なキリスト教信者の私には、信仰心の薄い貴方を許せません」と言っているようにも聞こえるのでした。人情味が感じられない(彼女の精神力もギリギリだったとは思います)。

自分の死が、何の価値をも持たないことを承知の上で、自分自身であることを守るために?、死を選択した主人公。
ということになるのかな。堤真一さんの疲れ切ったやつれた表情が、印象的でした。この人何でもこなせる凄い役者さん。再来年の大河ドラマの主役(西郷隆盛)楽しみです。


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ブレンドコーヒー(目の前にてドリップいい香りcafe)とピスタチオのパウンドケーキ
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舞台の前にお茶したお店での写真(吉祥寺ローズベーカリーにて)

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2016年4月26日 (火)

「アルカディア」;シアターコクーン

2016/04/21

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作:トム・ストッパード
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也


キャスト:
堤真一(バーナード)、寺島しのぶ(ハンナ)、井上芳雄(セプティマス)
浦井健治(ヴァレンシュタイン)、安西慎太郎(ガスとオーガスタスの2役)

趣里(トマシナ)、神野三鈴(レディクルーム)、初音映莉子(クロエ)
山中崇(エズラ)、迫田孝也(ブライス大佐)、塚本幸男(リチャード)
春海四方(ジェラビー)

解説(HPより)
トッパード作品の中でも、最も美しく繊細な劇構造をもつと言われている本作の舞台は、英国の豪壮なカントリーハウス。この屋敷の居間で、19世紀の世界と、約200年後の現代が、時には交互に、時には複雑に交錯し合いながら、物語が進行していきます。同じ舞台上に存在しながら、実際には時空を隔てた二つの世界…。その中で、「ある謎の追究」をめぐり、決して交わることのない「二つの時代の人物たち」が、スリリングに相互に作用し合いながら、絶妙な美しいハーモニーを奏でるのです。


―STORY―(HPより)

著名な詩人バイロンも長逗留している、19世紀の英国の豪奢な貴族の屋敷。
その屋敷の令嬢トマシナ・カヴァリー(趣里)は、住み込みの家庭教師セプティマス・ホッジ(井上芳雄)に付いて勉強中の早熟な少女。しかし、天才的な頭脳の持ち主の彼女の旺盛な好奇心には、年上のセプティマスも歯が立たない。
あるとき、屋敷の庭園の手直し用の設計図に、トマシナは何の気なしにある書き込みをしてしまう。
その何気ない悪戯書きは、約200年後の世界に大きな波紋を広げていく。
そして、約200年の時を経た現代。
同じカヴァリー家の屋敷の同じ居間に、過去の屋敷や庭園、とりわけ残された書き込みのことを熱心に調べるベスト・セラー作家ハンナ(寺島しのぶ)の姿があった。そこに、バイロン研究家のバーナード(堤真一)が加わり、ライバル同士の研究競争が過熱!その争いは、カヴァリー家の末裔ヴァレンタイン(浦井健治)、クロエ(初音映莉子)兄妹を巻き込み、やがて…。 

<ひとつの場所=同じ屋敷の同じ場所>を媒介として、繋がっていく二つの時代と人々。
それぞれの時代に生きる人々のドラマは、クライマックスへと加速度を増しながら展開していく。
19世紀のトマシナと家庭教師セプティマスの「歴史の中に消えていった過去」は、現代に復元されるのか?
現代の研究者バーナードとハンナを取り巻く人々の思惑、そして、2人が追究する真理への情熱は?

以下、ネタバレあり

13歳の令嬢トマシナ(趣里)が家庭教師のセプティマス(井上芳雄)に質問するのがこの舞台の最初のセリフ
「ねえ、…肉欲って何?」
このドキッとする質問に、毒舌色男の家庭教師は答えます。
「肉欲とは、……牛のヒレ肉にむしゃぶりつきたいと思う気持ちのことです」
(セリフややうろ覚え)
冒頭の場面、舞台中央の大きなテーブルとそこで勉強中の華奢なトマシナ(余談:水谷豊の実娘さん、で一緒に見た友人の甥っ子さんと大学が一緒だったとか)。
ですが、彼女より衣装がピッタリで19世紀の服装を着せたら、割烹着姿の黒木華ちゃんと「似合い度レベル」で互角かと思われる、セプティマス役の井上芳雄くん。
(ファンの方からの情報では、履いているブーツは、ルドルフ役(舞台エリザベートのオーストリア皇太子)からのものらしい(十数年、長持ちだわ〜)。
eye
ストーリーは結構難解で、しかもトマシナは天才少女役。
フェルマーの最終定理、とか熱力学第二法則とかアルゴリズム、などという用語が出てきて言葉に振り回されてちょっと頭の中がカオスでした。(カオス理論?も使われていたと思う)。話題に上がる「バイロン」は最後まで登場せず、内容的には結構悲劇かも…(トマシナは成人する前に死んでしまうようで)
diamond
小道具の亀、が印相的に使われています。
現代のヴァレンシュタイン(浦井健治)と
200年前のセプティマスがともに「亀」をペットにしています。
幕が降りる最後の場面も、亀くんがスローな歩みで照明を浴びている姿。
なぜ亀? 私たち人間の歩みの遅さの象徴かとも思えました。
happy01
堤真一、寺島しのぶ、神野三鈴、誰でも主役が勤まりそうな役者さんに、ストレートプレイでもなかなかの役者ぶりの、(ミュージカルでは主役級)井上くんと浦井くん。
eye
トマシナは、狩猟のことを「虐殺」と呼んでいたし、生や性に敏感なお年頃(&天才)の娘が、どんな「書き込み」をしたのか皆目検討がつかないまま、なんだかちょっと物悲しい光景の中でワルツを踊る二人(トマシナとセプティマス)を眺めながら、気づけば舞台は終わってしまったのでした。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚
舞台の後は、劇場の近隣での夕食
up
5時から営業、で一番乗りして生ビールで乾杯beer
は嬉しかったです。(しばらくして周囲を見渡すと、店内結構混雑sweat01で人気のお店だったことがわかりました)
久しぶりの「和食」。時節ものの食材と料理、日本酒bottle もとても美味。
この年齢になると、こういう夕飯が貴重かも。
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4番サード 魚真 
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魚 バカ の店、とありました(きっと美味しいに違いないsign03

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季節の刺身盛り合わせ
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サラダ(揚げなすととろろ芋が美味)
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桜えびと筍の天ぷら
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ホタルイカと九条ネギの煮物
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串焼き
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白エビの揚げ物
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焼きおにぎり
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白玉あずき、アイスクリーム添え

満腹。
お店の滞在時間に制限があったので、
帰宅したらまだ8時半でした。
猫は喜んでいたかもsign02


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2016年3月17日 (木)

劇団新感線 2016春興行「乱鶯」

2016/03/16
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午前中は、乳がんの3年半検診(検査)で病院へ行き、午後は「お楽しみ」の劇団⭐️新感線、春興行で本格時代劇と銘打った新橋演舞場の舞台でした。

いのうえ歌舞伎《黒》BLACK 「乱鶯」(みだれうぐいす)
作:倉持 裕
演出:いのうえ ひでのり

出演者: 古田新太、稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、橋本じゅん、高田聖子、
     粟根まこと、山本亨、大谷亮介、右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、
     村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、磯野慎吾、吉田メタル、
     中谷さとみ、保坂エマ、村木仁。川原正嗣 他

あらすじ:(パンフレットに記載された「あらすじ」は、なんと4ページにも渡る大容量で、しかも「詳細に書かれていますので、観劇前にお読みくださる場合はご注意ください」とありましたsweat01 (驚)、それはちょっとね〜、というわけでHPより引用)


鶯の十三郎<古田新太>は盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎<大谷亮介>の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門<山本亨>と、居酒屋鶴田屋を営む勘助<粟根まこと>お加代<稲森いずみ>夫婦だった。

それから七年。
勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉<橋本じゅん>という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助<大東駿介>。

勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸<高田聖子>や女中のおりつ<清水くるみ>が働く大店の呉服屋・丹下屋にみづから潜入することを思いつく……。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
(以下ネタバレあり)

古田新太さん主演のいのうえ歌舞伎、は初めてなのでワクワクup
殺陣の迫力は、幕が開く冒頭から満載。
2幕構成でしたが、1幕目は70分、2幕目は115分と長丁場。
P10200451幕目は、後半に展開するストーリーの下準備のような内容。
でも、最初から大音量のロックミュージック、舞台いっぱい大人数の殺陣シーンから入る為、引き込まれます。回り舞台を駆使して(全幕通して本当によく回ってました…古田新太さんが「遊園地のようにたくさん回ってますよ、と宣伝していた)いのうえ歌舞伎、一気に江戸の世界へ…あらすじ等知らない人には「これって何?」という思いもあることでしょう(私は既にプログラム読んでました)。つかみはバッチリかもhappy01
この1幕であっけなくあの世に行ってしまった、居酒屋主人:勘助(粟根まこと)はその後はずうっと幽霊となって登場。(こんな幽霊さんなら会ってみたい〜根アカです。)
この舞台のキャッチコピーに
「命をかけた恩返し、と、夫が見守る恋のゆくえ」とありましたが、この「夫」とはゆうれいさん、の粟根まこと…申し分ない適役です。滑舌よく落語家のようだった(笑)粟根まことさんが幽霊さんを演じている、というそれだけでも、もう、笑えるのですが、その上、古田新太さんとだけやり取り(会話)出来ると言う設定でますます可笑しい(きっとアドリブもあったんだろうな〜)
wobbly
勘助(粟根)は、しきりに十三郎(古田)を焚きつけて。加代(稲盛)と一緒にさせようとする。そんな思考の持ち主であるのは、かなり進んだ考え方(またはテキトーな考え方)だと思うのですが、この勘助、最後の最後の場面にも登場。
(最後の場面)
舞台セットは、居酒屋「鶴田屋」打ち上げ花火の轟音。
店の常連客、加代、小橋の父などがいるが、次々と祭りの花火を見に店を出て行き
、十三郎だけが「昔馴染みがやってくるので…」と残る。一人残った十三郎は、収納の中から箱を引き出し、切れ味の良さげな「刀」を取り上げる。顔つきが、戦闘モードになって、着物を端折り、酒を口に含み、刀に向かってしぶきを吐く。
そこへ「ゆうれいさんの勘助」登場。ひとこと「好きにしろ」と言って去る。
しばらくすると、スイカ(お土産風)をぶら下げ、黒部が一人でやってくる(舞台暗転)→幕。

と言うような感じ。勘助は、見た目は笑える幽霊ですが、妻の事、十三郎の事、心から気にかけてます(本人曰く、あの世、は結構暇だらけ、だそうでwink

個人的に印象深かった勘助(粟根まこと)の事から記しましたが、本題に戻って、
主演の鶯の十三郎&板前の源三郎(古田新太)。パンフレットを読むと、古田さん自身は、この役をかなり醒めた目で見ているようです。キーワードは「十三郎の奢り」
(せっかく穏やかに暮らしていたんだから、恩人の息子に手柄を立てさせようなんて余計なことを考えなければ良かったのに、浅はかと言うか頭が悪いというか。動機は恩返しですが、十三郎の根底には泥棒稼業には詳しいという奢りがあると思います。砂吉(橋本じゅん)よりも自分の方が大盗賊なのだから、首尾よくやれるに決まっている、と)

そして、他の役者さんのことでは、小橋勝之助(大東駿介)の役を、
時代劇は若造がやるとチンピラになりがちだけど、駿介はちゃんとバカなお侍さんに見える。
と褒めてました。
この熱意が空回りする御先手組組頭、という役目で「火縄の砂吉」という盗賊を追っている設定ですが、彼のアホがつくほどに真っ直ぐな誠実さを、演出のいのうえ氏は大東駿介くんに
「松岡修造で!(演じてね)」と言われたそうです(笑)

いのうえ歌舞伎『BLACK』は、何が「黒」なんだろうと思っていたら、なんと、砂吉一味に、勝之助含む呉服屋の人々が惨殺されてしまうという結末でした。
娯楽作品、と銘打って興行しているとしたら「結構ブラック」です。
死ぬ、なら十三郎(死にぎわに加代に抱きかかえられて)みたいなイメージを持っていたので、かなり意外でした。幕切れの場面・・・どういう決着なんだろう、と想像してみましたが、仮に黒部を殺しても、十三郎は罪人となって救われない人生だから、やはり「黒」(古田新太さんに、おバカと言われてしまうわけですが、これは演じる古田さん以外の人は口に出来ないコトバです)・・・。


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